新入社員の発見「思い込みでコミュニケーションを断つのは失敗のもと」

新入社員の発見「思い込みでコミュニケーションを断つのは失敗のもと」

大学院修了後の2023年、リクルートに入社し大阪の不動産仲介企業への営業を担当する徳門弘都。今では「仕事をするには何でも話せる仲間が不可欠」と朗らかに話しますが、入社1年目の半年間は、仕事の人間関係で悩んだ時期があったと言います。

思い込みで心を閉ざす日々。転機は客観的なアドバイス

実は入社して半年以上、暗黒の時期を過ごしていました。新人として夢を抱いて入社したリクルート。熱い仲間に囲まれてバリバリ仕事を進める自分を想像していたものの、実際は真逆でした。同期6名のなかで自分が一番、先輩から注意を受ける回数が多い…。「もしかして自分が嫌われているからなのではないか」と思い込んで卑屈になり、自分の殻に閉じこもりがちに。仲間は同期だけ、そう思っていました。

転機となったのは、「拠点留学」という研修で他拠点に3日間行ったこと。研修先で一緒になった方に「先輩たちに嫌われているのかも…注意を受けるのが怖くて」と打ち明けてみたんです。すると、「それは徳門さんの人柄に対してではなく、仕事のスキルやスタンスへの指摘だよね?」「成長できると期待されているからこその指摘では?」と、返してくれました。確かにこれらの言葉は、先輩たちも言っていました。「徳門さんの成長を期待しているから言うんだけど…」といったように。全く同じ内容を第三者からももらって、目が覚めるような思いでした。

お互いを尊重してこその仲間。強みも弱みも打ち明けたい

研修を終えると、思いきって先輩たちに「先輩が1年目の頃の話」や「ミスをした時の対応」を聞いてみました。すると、先輩たちも自分と同じような道を通ってきたと分かり、「先輩たちは完璧」だという自分の思い込みも崩れ、そこから一気に心理的な距離が縮まっていきました。今では弱みや悩みを打ち明けて、自らアドバイスをもらいに行く。嬉しいことも真っ先に共有し、一緒に喜んでもらう。当初思い描いていたような仲間との日々を過ごせるようになりました。

リクルートの社内打ち合せの様子
嬉しいことがあった時も、そうでない時も、ひとりで家にいるより皆と話したくて出社頻度は高いです

入社当初はあんなに「怖い」と思っていた先輩たちも、相互理解を深め、真剣な思いをぶつけながら建設的な議論を重ねるうち、今では公私ともに悩みを相談する大事な「仲間」だと思えるようになりました。一緒に働く人を「仲間」だと思えるかどうかの分かれ道は「お互い尊重できるかどうか」にあると思います。人には弱みもあるけど、同じくらい強みもあるので、そこを理解し合えれば、たとえ衝突することがあっても快くコミュニケーションを取り続けられると思うんです。

振り返ると自分は今まで、「嫌われている」という思い込みにとらわれて、相手を深く「知ろうとする」ことさえもしていなかった。思い込みでコミュニケーションを断ってしまうと何も生まれなくなる怖さを痛感しています。自分が入社して最初に経験したつまずきを、新しく後輩が入ってきたら伝えたい。そのためにも、強みも弱みも後輩には最初に全部見せて、自分から自己開示していくつもりです。長い社会人人生、悩みも嬉しいことも分かち合える仲間と一緒のほうが、楽しく働けると思っています。

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