『スタディサプリ』が、高校3年生に向けた“卒業イベント”で伝えたかった想いとは

『スタディサプリ』が、高校3年生に向けた“卒業イベント”で伝えたかった想いとは

オンライン学習サービス『スタディサプリ』は、高校3年生の卒業をお祝いするイベントを開催。『スタディサプリ』が誇る、そうそうたる講師の皆さんもお祝いに駆けつけてくださいました。2024年3月24日に行った本イベントの様子を紹介するとともに、イベントを企画した増田稚奈に、その想いを聞きました。

リアルで会った先生方に、生徒たちは大興奮!

― 今回のような卒業イベントを開催した背景を、教えてください。

増田稚奈(以下増田):『スタディサプリ』を利用してくださった卒業生の皆さんに「今までありがとう。卒業、いってらっしゃい」という、感謝の気持ちを込めて企画しました。

2014年から「合格祝賀会」という名前でイベントは行っていましたが、コロナ禍で2020年からオンラインに…。今回は満を持して5年振りのリアル開催となりました。受験の結果に関わらず、大事なのは“これまで歩んできたプロセス”であるという意図をもって、今年度から「卒おめ式」という名称に変更しています。

イベントに際しては『スタディサプリ』内で告知をして、応募してくれた生徒さんが50名ほど集まってくれました。また、『スタディサプリ』の講師の皆さんもたくさん駆けつけてくれて、ありがたかったです。

参加してくれた方には、『スタディサプリ』から卒業証書を贈呈
参加してくれた方には、『スタディサプリ』から卒業証書を贈呈
寄せ書きブースにて。『スタディサプリ』への感謝や今後の夢を、思い思いにつづる生徒たち
寄せ書きブースにて。『スタディサプリ』への感謝や今後の夢を、思い思いにつづる生徒たち

─ 生徒の皆さんは、先生と話している時が特に嬉しそうでした。

増田:自分の服に、先生のサインを書いてもらっている生徒さんもいましたね。先生と直接話せる貴重な機会なので、イベントでは先生と生徒が交流できる時間を意識的に設けました。先生方の人生観や励ましの言葉には、生きていく上でのヒントがたくさんあると思います。先生方の言葉を受けて、自分自身がやってきたことに自信を持ち、前を向くきっかけになれば嬉しいですね。

歓談タイムでは、先生にサインや記念撮影をお願いする姿が、あちらこちらで見られた
歓談タイムでは、先生にサインや記念撮影をお願いする姿が、あちらこちらで見られた

『スタディサプリ』講師が贈る“最後の授業”

─ イベントでの特別授業も、感動的でした。

増田:山内恵介先生と伊藤賀一先生に、卒業生への式辞として、ここでしか聞けない“最後の授業”をしてもらいました。お二方の話に大きくうなずくなど、生徒の皆さんが前のめりで聞いている姿が印象的でしたね。

先生方が登場すると、参加者から大きな歓声と拍手が起きた
先生方が登場すると、参加者から大きな歓声と拍手が起きた
“数学の本質理解のトレーナー”というキャッチフレーズを持つ山内恵介先生。今後の人生における、学びの大切さを教えてくれた
“数学の本質理解のトレーナー”というキャッチフレーズを持つ山内恵介先生。今後の人生における、学びの大切さを教えてくれた

(山内先生「最後の授業」より抜粋)
「私たちの“授業”を通じた伴走は、いったん、ここでおしまいです。この先には、あらかじめ用意された“学びの場”はありません。

何を学びたいかを、自分で決めて学ぶ。世の中の“負”や“不”を解消する、大きな一歩です。

あなたの学びに、終わりはありません。次は、地図のない大航海の始まり。 “気づき”という羅針盤を手に。いってらっしゃい!」

“社会科を爆笑させる風雲児”のキャッチフレーズを持つ伊藤賀一先生は、『スタディサプリ』の誕生エピソードについても触れた
“社会科を爆笑させる風雲児”のキャッチフレーズを持つ伊藤賀一先生は、『スタディサプリ』の誕生エピソードについても触れた

(伊藤先生「最後の授業」より抜粋)
「今から12年前、『スタディサプリ』はリクルートの『Ring』という新規事業提案制度から生まれました。リクルートの若者が『Ring』に起案を出していなかったら…、その時賛同してくれた先生たちがいなかったら…、今日のこの場はありません。

合格した人も、来年再チャレンジすることにした人も、全ての経験はプラスになり得る。人生は一度きり、だから怖くても動こう! 失敗を恐れず、頑張ってください」

イベント当日は、8名もの先生が会場に足を運んでくれた。また、動画メッセージでもたくさんの先生方が激励の言葉を贈った
イベント当日は、8名もの先生が会場に足を運んでくれた。また、動画メッセージでもたくさんの先生方が激励の言葉を贈った

参加者の声「スタディサプリに出会ってから…」

─ 増田さんも、参加者の方と積極的にお話しされていましたね。

増田:『スタディサプリ』を卒業まで利用してくださった生徒の皆さんのお話を、直接、幅広く聞ける大変貴重な機会になりました。私たちが提供するサービスや今回のイベントが、生徒の皆さんの人生におけるターニングポイントになったり、ポジティブな影響を与えられていることを実感できました。

(参加者の声より)
「スマホの画面越しに見ていた先生たちと、今日は直接話すことができて感激しました。あと、近くに座った子と友達になれたのも嬉しかったです」

「スタディサプリを通して分かった学びの楽しさを胸に、国連職員を目指して頑張ります!」

「勉強が嫌すぎて、成績はずっと学年で最下位。昨年の時点では、どこにも受からないと担任の先生に言われていましたが、スタディサプリでの古文の授業が本当に面白くて!そこから文学部に入ろうと決めて1年頑張って、都内の難関大学に合格しました。スタディサプリに出会ったおかげで1年間…いや、1年なんてレベルじゃない(笑)。なんかもう、人生助けてもらった感じです!」

写真中央:古文・漢文の岡本梨奈先生。生徒たちと記念撮影
写真中央:古文・漢文の岡本梨奈先生。生徒たちと記念撮影

『スタディサプリ』が目指す世界とは?

「卒おめ式」を企画したリクルートの増田稚奈
「卒おめ式」を企画したリクルートの増田稚奈

─ 改めて、イベントを終えていかがですか?

増田:参加者アンケートでイベントの満足度について聞きましたが、「満足」と答えてくれた方がなんと100%! これまでの歩みを振り返り、今後の人生を考える有意義な場になったのであれば感無量です。

参加できなかった方にも、ぜひこの雰囲気を体験してもらいたいと思い、イベントのダイジェスト動画もアップロードしました。

─ 『スタディサプリ』はオンラインでのサービスなので、利用者の“生の声”が聞けるというのは貴重ですね。

増田:本当にそう思います。私が在籍しているスクールプロダクトマネジメントグループは、『スタディサプリ』のサービスや機能の企画・開発を担っている部署。日々業務に向き合っていると、どうしてもビジネスの視点や、開発における制約などを考えざるを得ない場面が出てきます。

もちろんそれもないがしろにはできませんが、「本当にユーザー=生徒、先生が求めているものは何か?」という”原点”に立ち返り、我々企画者が気づきを得る機会として、今回のイベントのような“リアルな接点”を持つことの大切さを、改めて感じました。

また、今日高校生が書いてくれた寄せ書きで、「スタディサプリを通じ、勉強することが楽しくなりました」「スタディサプリの先生全員、大好きです!」などの言葉がありました。自分が関わっているサービスが、高校生の人生の岐路に寄り添い、少しでもサポートすることができたのかと思うと、涙が出るほど嬉しかったです。

─ このイベントが、生徒の皆さんの人生にもいい影響を及ぼしてくれそうだと思いました。

増田:イベントコンセプトは、「ここが終わりではなく、はじまり、通過点。」とおいていました。卒業はゴールではなく、人生の通過点の一つ。いったん自分に「おめでとう」「お疲れ様」を言って一息つきつつ、ここからの人生、ぜひ、ワクワクしながら、自分自身で道を切り拓いていってほしい。卒おめ式が、 “前に進むきっかけ”になれば・・・そんな想いで企画を進めてきました。

─ 最後に、『スタディサプリ』を通して実現したい世界とは?

増田:本日伊藤先生の”最後の授業”でも触れてくださいましたが、リクルートの新規事業提案制度『Ring』。これを高校生向けのアントレプレナーシップ教育プログラムとしてアレンジした『高校生Ring』を、2023年度より全国の『スタディサプリ』導入校向けに提供しています。認知能力育成・非認知能力育成の両面で、またオンラインだけではなくリアルも含めて、様々な軸で生徒や先生に向き合っていきたいです。

また、『スタディサプリ』は個人向けだけではなく、自治体や学校の補助教材としても活用いただくなど、幅広いユーザーにサービスをしています。今後は生成AIなどのテクノロジーも活用しつつ、生徒の学習体験・先生の指導体験のアップデートに加え、アクセシビリティ向上といったテーマにも、積極的に取り組んでいきたいと考えています。

“経済的、地理的な理由から発生する教育環境格差を解消し、すべての人たちに学ぶ機会と楽しさを提供したい”という想いからスタートした『スタディサプリ』。今後も、より多くの方に喜んでもらえるサービスとして進化していきます。

「卒おめ式」を企画したリクルートの増田稚奈

登壇者プロフィール

※プロフィールは取材当時のものです

増田稚奈(ますだ・わかな)
株式会社リクルート プロダクト統括本部 販促領域プロダクトマネジメント室 まなび小中高プロダクトマネジメントユニット スクールプロダクトマネジメントグループ

総合商社勤務を経て、「教育のDX化を通じて人々の中長期的な幸福度向上に貢献したい」と、2019年に中途入社。入社以降『スタディサプリ』に携わり、現在はスクールプロダクトマネジメントグループのマネジャーを務める

関連リンク

最新記事

この記事をシェアする

シェアする

この記事のURLとタイトルをコピーする

コピーする

(c) Recruit Co., Ltd.