相談者の「どんな暮らしがしたいのか」を紐解き、ときには思いがけない提案に驚かれることも
- ワークスタイル
- 2019年2月 8日
スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンションか注文住宅かの専任制。マイホームを手に入れたい人と新築マンションを販売したり、注文住宅を建てる会社をつなぐという役割は同じだが、業務内容はそれぞれだ。今回は、新築マンションのカウンターでチーフアドバイザーを務める武内さんに、その業務内容ややりがいについて教えてもらった。
さまざまな考え方の人に出会える大きな会社で、キャリアを磨きたい
Q.なぜ、SUUMOカウンターのアドバイザーに転職したのですか?
私はもともと大手ハウスメーカーの営業でした。社員が多い会社でさまざまな考え方の人に出会える環境と接客の仕事はやりがいがありました。でも、お客様の要望にあわせて対応する職種だったので、勤務時間が不規則になりがちで将来のキャリアプランを考えるゆとりが持てませんでした。また、当時は自分の将来像がイメージできる先輩が身近におらず、結婚を機に自身の働き方について社外にも目を向けるようになりました。 そのため、新人賞の受賞で気持ちに一段落つき、転職に踏み切りました。
スーモカウンターの仕事は転職エージェントからの紹介ですが、仕事柄スーモカウンターとはつながりがあり、どういった仕組みでどんなサービスを提供するかは知っていました。接客が引き続きできることと、多くの人に囲まれて仕事ができる大きな会社であること、安定した勤務スケジュール、頑張った分評価されていきいきと働く女性が多いことなどに魅力を感じて入社を決めました。
土日はほぼ接客、平日は接客のための情報収集が中心
Q. アドバイザーの仕事の内容を教えてください
マンションのアドバイザーは、新築マンションを検討している方に希望エリアの新築マンションをご紹介してモデルルームに見学のアポイントを入れるところまでが基本です。土日はほとんどがお客様との面談か、ほかのメンバーとお客様の面談をサポートするのが仕事になります。まずは、相談に訪れたお客様の予算や要望をじっくり伺うところからスタート。マンションの探し方や適切な予算を確認したり、希望エリアの新築マンション情報や相場をお伝えしたりと、安心して購入に進めるようなサポートをしていきます。お客様を直接接客するアドバイザーは一人ですが、実はバックヤードでは他メンバーも要望に合わせてマンションの価格や販売状況を確認しながら、適宜最適な情報を選んでスピーディーに提供していきます。必ず一人で判断はせずチームプレーなので、新人でも安心して働けます。もし、お客様から「会社帰りに近くの店舗に寄ってみたけど、実家近くのマンション情報が欲しい」などのご要望があれば、即座にそのエリアの店舗に電話して情報を集めるなど、タイムリーに対応します。逆に、ほかの店舗からの情報収集に対応することもあり、チームの体制は店舗内だけにとどまりません。面談の最後には、ご希望のモデルルームに予約を入れ、お客様の情報をレポートにまとめてモデルルームの担当者にお伝えします。一人が1日に対応するお客様は、大体2~3組くらいです。
接客が少ない平日は、午前中はお客様からのお問い合わせに対応したり、お客様の情報をモデルルームにつないだりと、事務的な仕事が中心になります。午後は、メンバーが順番でモデルルームの取材や現地の環境チェックに出掛けたり、メンバーによる勉強会やロールプレイングで接客のスキルアップなどを行います。新人研修も、こういった業務時間内に行います。店舗にもよりますが、基本的に10時に出勤して、18時半くらいには退社できる感じです。自分の時間を持ちやすく、有休消化もできるので、長く働きやすい職場だと思いますよ。
Q.現在はチーフという立場ですが、どのような仕事ですか?
基本的には、土日はメンバーと同じように接客したり、バックヤードでメンバーのフォローをしたり、他店舗からの問い合わせに対応します。平日は、店舗を率いる立場なので、接客の成約率などの数字の確認をしたり、エリア全体の会議に参加したり、メンバーを育成したりと、マネジメントの仕事が増えますね。
また、時にはほかの部署からの取材を受けたり、モデルルームの担当者から取材を受けることもあります。日々の接客の中で、マンションを買いたい人の要望やまだ買えていない理由、エリアにおける傾向なども把握できる立場なので、買いたい人と売りたい人をつなぐ、面白い立場の仕事だと感じます。
Q.やりがいを感じた仕事のエピソードを教えてください
実は、最近は住宅価格が高止まりで、都心部ではお客様が買える価格と販売価格との乖離が増えています。そのため、希望エリアを変えたり、希望する広さを譲ったりと、家に求める条件を少し譲らなくては家が買えないというケースが増えています。そんな時こそ、お客様がどのような暮らしをかなえたいのかをしっかり受け止め、その理由を紐解いて、家を買いたい気持ちをサポートしなくてはなりません。
当初の希望エリアとは違うエリアでも、1つの条件を譲ることで希望イメージに合う暮らしができることがありますが、お客様自身で条件に優先順位をつけ、それに合う物件を検討視野に入れることは難しい。実際に、希望するエリアでは価格が見合わず、全然違うエリアのマンションをおすすめした際、気に入っていただけたことがありました。お客様からは「まさか自分がこのマンションを買うとは思いもしなかったけど、イメージ通りの物件だった」、マンションの担当者からは「まさかこのお客様がこのマンションを買うとは思わなかった」といわれたのが面白いなと思いましたし、すごく嬉しかったです。アドバイザーの豊富な経験と情報があるからこそできる提案があると思っています。
Q.どんな方がアドバイザーに向いていると思いますか?
アドバイザーの仕事は、家を買いたいお客様の気持ちに寄り添うこと。数千万円という大きな買い物をサポートする責任をしっかり受け止め、相談者のために、「今よりもっと」と100%以上の情報が提供できないか考え続けられる人が向いていると思います。
住宅アドバイザー・武内麻里也
営業統括本部 SUUMOカウンター推進室 新築マンション部
2013年中途入社。現在、SUUMOマンションカウンター錦糸町店のチーフを務める