リクルートの新卒採用プロセスってどうだった? 新卒2年目の“就活体験記”
プロダクト統括本部で新卒採用領域のサービス開発に携わる山田穂香と中途採用領域でマーケティングに携わる岩田侑城は入社2年目。就職活動を振り返りながら、リクルートに入社を決めた採用プロセスやメンターとの思い出などそれぞれの「就活体験記」を語り合いました。
1)リクルートとのファーストコンタクト ~「就職活動」のどんなタイミングで出会いましたか?
2)リクルート人事部のメンターとの出会い ~びっくりしたこと大公開
3)リクルートの「面接」ここが「ユニーク」 ~思いがけない自分発見や冷や汗からの開き直り…
4)内定後に迷ったら、こう解決する ~メンターとの忘れられない思い出とは
5)入社を決意したターニングポイント ~入社後のイメージが初めてできた瞬間
6)リクルートの就活経験で、今の仕事に生きていること
7)これから就活をする方々にひと言!
リクルートとのファーストコンタクト~「就職活動」のどんなタイミングでリクルートと出会いましたか?
―まずはなぜおふたりがリクルートの選考を受けようと思ったのかを聞かせてください。
山田:すごくありきたりな理由なんですけど、リクルートのCMの最後にも流れていますが、「まだ、ここにない、出会い。」というメッセージが好きだったんです。このメッセージが気になりだしたのは、高校時代に流行り始めたInstagramで、「好き」を通じてたくさんの校外の人と出会う経験をしたからでした。他の人にもこういう出会いをして欲しい、その出会いを自分が作りたい!と考えてリクルートを志望したんです。
岩田:自分は社会課題の解決に興味があり、事業設計の力がつくような仕事がしたかった、というのが理由ですね。学生時代に友達に誘われて、同い年の社長が経営するベンチャー企業インターンシップを経験して刺激を受け、自分でも複数の起業を経験したのですが、売上を創ることはできても、組織創りなどがうまくいかないとビジネスはスケールできません。ビジネスにおけるさまざまな場面で能力不足を感じる部分もあり、その力をつけたいと考えていました。
リクルート人事部のメンターとの出会い~びっくりしたこと大公開
―リクルートの選考過程では、一人ひとりにメンターといわれる先輩社員がついて伴走しながら支援しています。そのメンターについてはどんな印象がありましたか?
山田:リクルートのメンターは、他社とくらべてびっくりするくらいコミュニケーションがラフでしたね(笑)。一般的には、いかにも「人事部の方」という感じでカチッとしたスーツを着て出てくるイメージ。リクルートのメンターは少し年齢が上の先輩。ほぼ同世代ということもあり、気楽になんでも話せる雰囲気。既に一緒に働いている職場の先輩のような感覚でした。また、ファッションや化粧品などにも興味があった私にとって、メンターの方のファッションやアクセサリーにも興味津々。型にハマったスーツというより、自分が好きなものを着こなして、楽しそうに仕事をしている姿に憧れました。なんかキラキラしてるな…って。すごくかわいいピアスをしていて、どこで買ったのかな?なんて見とれていました(笑)。そうやって自分の色を出して仕事をしているってすごくいいな…と感じました。
岩田:私もメンターとは、就職活動の話はもちろん、コイバナも赤裸々に本音で話し合えた時間が思い出に残っています(笑)。特に印象的だったのは、入社を迷う自分への寄り添い方。内定をもらった後に実は入社を迷っていたのですが、本気で自分と向き合ってくれて「岩田君が将来どうなりたいかで決めればいい」とずっと言ってくれていました。他社からは、入社承諾書の提出をせかされる場面が多く、本音で話し合えない寂しさも感じていたので、そこが大きく違っていた気がします。
山田:そう、「個を見てくれようとする」のは強く感じますよね!「ほのちゃんはこういうところがいいよね」というように、「内定者たち」ではなく「私」自身と向き合って深く知ろうとしてくれているという感じは常にありました。不安だらけの就職活動中の私にとって、そういう一言ひと言が安心感にもつながっていた気がします。
リクルートの「面接」ここが「ユニーク」~思いがけない自分発見や冷や汗からの開き直り…
―面接はいかがでしたか。何か特徴的なことはありましたか?
山田:「私」を見てくれているという印象は、最初の面接から感じていました。一般に面接というといわゆる「ガクチカ(学生の時に力をいれていたこと)」、つまり「成果」を見る企業が多いと感じるなかで、リクルートの面接は「人」を見てくれるという感じがしたんです。学生時代にやったことを聞くにしても、単に何をしたかだけでなく「なぜそれをしようと思ったか」を深く掘り下げて聞いてくれるので、本当の私を知ろうとしてくれているんだな、と感じました。
岩田:そう!質問の角度が全然他社とは違うんですよね!私の場合は、リクルートの面接を受けたのは、既に50回以上の面接を受けた後でした。いろんな会社の面接を受けた経験から、もう、そんなに緊張しなくなっていたのですが、なんかめちゃくちゃ予想外の面接になってしまって、全く手応えがなかったんです。起業経験について話すと、たいていの会社では「すごいね」と言ってもらえたのに、リクルートでは「そうなんだ」の一言。「何をしたか」より、なぜそうしたのか、なぜそう考えたのか、なぜそう感じたのか? 感じなかったのか…。普段考えてもいなかったことまで、どんどん深い質問が投げかけられるので、事前に準備しておいた「回答」ではとても追いつかず、冷や汗ものでした(笑)。もう、最後は、どう思われてもいいや…と開き直りました。自分の本音と向き合いながら必死で答えていったのを覚えています。何というか、「人間として」勝負しなければならない感じで、面接が終わったあとも受かったという手応えが全くありませんでした。逆にいえば、ずいぶん自分を深掘りしてもらったと思います。次の面接に進んだとき、「ここまで自分をさらけ出して次に進めたのであれば、この会社で自分らしさが受け入れてもらえるということ。ここならやっていけるんじゃないかな」と思いました。正直、最初はあまり志望度が高くなかったリクルートの存在感が自分のなかで大きくなってきたのがこのタイミングだったかもしれません。
内定後に迷ったら、こう解決する~メンターとの忘れられない思い出とは
―おふたりのうちでも岩田さんは、入社を決定するまでにかなり迷われたそうですね。そんな岩田さんにとって、印象的だった出来事は何ですか?
岩田:2回目の面接が終わった時点では、他社からも内定を打診されていたので悩んでいたんです。リクルートに出会って、自分のなかで、何を軸に選べば良いか迷ってしまって。オファーされた年収の額や社名のブランドなども当時は大事な気がしたし、やりたいことができるのか、やりがいのある仕事を任せてもらえるのかも大事。でも、当時一番気になっていたのは、ぶっちゃけ周りから見たらどこに就職するのがカッコいいのか…だったのかも。正直、モテたいと思ってたんですよね!(笑)。
山田:(笑)。それメンターに言ったの?
岩田:言った(笑)。そんなことまで言えたのはリクルートだけだったし、メンターと話しているうちに、そういうことまで話しても大丈夫だと思えたんですよね。結局、自分の場合は思ったよりも早く内定をもらうことができたんですけど…。でもそれからが長かった。内定承諾までに、さまざまな部署の方を紹介していただいたりして、そこから面談を8回やりました。メンターからは一切内定承諾をせかすコミュニケーションがなくて、どんな迷いを感じているのか、を丁寧に引き出してくれて、「判断材料としてどんな情報が欲しい?」「どういう話を聞きたい?」など、とことん向き合ってくれました。在籍年数による年収の推移、社員の転職先、起業した人のことなど、かなり赤裸々に尋ねましたが、どの質問にもデータやファクトを持ってしっかり答えてくれました。また、「こういう情報が足りないので社員さんに会わせて欲しい」といったお願いにも、全く嫌がらず予定を組んでくれました。そうやって紹介してもらった何人かの社員に会うなかで、だんだんとリクルートで働くイメージが固まってきたような気がします。お会いした先輩方が、とにかく個性的でインパクト抜群。ここでも自分の予想は大きく裏切られ続けました。リクルートはこんなに大きな会社なのに、ひとりとしていわゆる“会社員”っぽい人がいないというか…。一人ひとりが起業家のように、社会課題に対して熱く向き合っていて、責任感があって、でも一人ひとりが個性的で自由に働いている。「自分がなりたいのはこういう社会人だ」と感じたことがリクルートを選ぶ大きな理由になりました。
入社を決意したターニングポイント~入社後のイメージが初めてできた瞬間
―タイミングの違いはあっても、入社を決めた時には何かそれなりの決定打があったのではないかと思います。おふたりの場合はそれぞれどんなことでしたか?
山田:私が入社を決意したのは本当に早くて、最初の面接を終えた後、後日、メンターと面談する頃には、もう気持ちは決まっていました。話は「最初の面接どうだった?」から始まったんですけど、私が面接で「ゲーム音楽が好き。シーンごとにキャラクターの状態を表していて、ユーザーにキャラクターの気持ちを体感させる強いファクターになっている」というような話をしたことを伝えたら、「それってスゴイ共感力だね。例えばサービスを創っていく仕事をしたら、利益を出すだけでなく、ユーザーの気持ちにフォーカスできる人になるだろうね」と言ってくれたんです。そういえば、学生時代にインターンでWebライターとインスタ運用をしていた時ときにも、ユーザーの「好き」は何か?ということを常に意識していました。でも自分ではそこが長所だという認識はなかったんです。私の強みを「高い共感力」というキーワードで言語化してもらえてとても嬉しかったし、「サービスを創る場面」に置き換えて話をしてもらえたおかげで、この会社で働くイメージもリアルに湧いてきました。そんな話をした後で、内定が出ていることを知らせてもらったのですが、既に働くイメージも十分できていたので全く迷いはありませんでした。
岩田:そんなに早く決めちゃって、後から不安にならなかったの?
山田:特になかったかな。その後、社員にも2名ほど会わせてもらったけれど、それまで抱いていたイメージの通りだったので安心した。逆に、岩田君は最初の段階からどんなふうに入社志望度が上がっていったの?
岩田:最初の面接以降少しずつ上がっていって、内定後に社員に会わせてもらっていった7、8回目でぐっと上がった感じかな。ちょうどその頃、他社ではだんだん承諾を迫るようなコミュニケーションが中心になっていくなかで、リクルートだけは最後まで、「やりたいことにフィットした会社に入ればいいんじゃない?」と言ってくれていたのも大きかったです。何より、会ってくれた他の社員も含めて、シンプルに「個」を大切にする感じが一貫していた。きっと入社後もこういうコミュニケーションを取ってくれるんだろうなと感じられたんです。
リクルートでの就活経験で、今の仕事に生きていること
―これだけメンターとのやりとりがあると、得たものも大きかったのではないかと思います。そのなかで今、仕事に生きていることはありますか?
岩田:入社まで時間をかけて迷ったこともあり、メンターの方とは結構長い時間一緒に伴走してもらうことなりましたが、その過程で自分自身、本当に成長したなと思います。就職先を選択するにあたって、何を軸に考えれば良いのか悩みましたが、自分が本当に必要としているのは「事業を創って伸ばす力をつけること」だと気づけました。もちろん、年収や待遇、条件なども大事ではあったけれど、何のために働くのか、どんな経験を得たいのか、という認識がはっきりしてくると、そのためにはリクルートで働くのが一番いい、と思うことができたんです。今、その第一歩として取り組んでいるのがマーケティング。どんな事業を創るにしても、「誰かに広める」ことが必要。まずはそこから挑戦してみたいと考えて、配属の希望を出しました。
山田:就活中に得たものが今に生きているのは私も実感しています。私が自然と得意としてきたことを「高い共感力がある」と気づかせてくれた就活でしたが、入社後の今も、職場の先輩や上司からこの「共感力」について認めてもらえているのが嬉しいですね。私が担当しているサービスのユーザーは学生さんですが、その学生さんが何を考えているのか、データの裏にある感情を読み取るのが好きなんです。先輩からも、「そこがあなたの強み」だと言ってもらえて、自信になっています。
これから就活をする方々にひと言!
―最後に、これから就活をする学生さんに向けてメッセージをお願いします。
山田:就職活動はやっぱり、視野を広げるチャンスだと思います。自分自身を振り返ると、学生のうちって、自分が思っている以上に視野が狭かったなと感じます。ぜひ、「就活を通じていっぱい情報を得るぞ!」くらいの気持ちで、思いきってぶつかっていけると良いですね。
岩田:確かに!思い切っていろんな企業に足を運ぶことも大切ですよね!「こういう業界はこうだろう」という自分の固定観念にとらわれず、自ら足を運んでいろんな情報を体感しに行くことで、自分が本当に目指すことに出会えるのではないでしょうか。あとは、表面的な想定問答を準備するだけでなく、本当の自分に向き合うこと。振り返るとリクルートの就職活動を通じて、本当に自分のやりたいことに気づけた気がします!
プロフィール/敬称略
※プロフィールは取材当時のものです
- 山田穂香(やまだ・ほのか)
- リクルート プロダクト統括本部 プロダクトデザイン室 HR領域プロダクトデザインユニット 新卒プロダクトデザイン部
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2022年4月に株式会社リクルートに入社。就職活動に臨む学生ユーザーに向け、主に『リクナビアプリ』『すごい時間割』の企画や画面設定を担当している
- 岩田侑城(いわた・ゆうき)
- リクルート プロダクト統括本部 プロダクトデザイン・マーケティング統括室中途領域マーケティングユニット 社員マーケティンググループ
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2022年4月に株式会社リクルートに入社。転職サイト『リクナビNEXT』のマーケティングにおけるWeb広告を担当している