『フリーアナウンサー』青木源太さんのリクルート考
風通しの良い前向きな企業文化はフラットな対話から生まれる
リクルートグループは社会からどう見えているのか。私たちへの期待や要望をありのままに語っていただきました。
※リクルートグループ報『かもめ』2023年8月号からの転載記事です
前向きで明るい企業文化にシンパシーを感じる
2020年に日本テレビ放送網株式会社を退社してフリーになってすぐに、リクルートグループから社内イベントの司会のご依頼をいただいたのが、仕事としては初めての接点でした。以降、各領域の社内イベントはもちろん、直近では、『リクルートダイレクトスカウト』が制作するYouTube番組『リクルートダイレクトスカウト ビジネストレンドビュー』で司会も務めさせていただきました。
そういえば、『SUUMO』編集部の方向けに「コミュニケーション講座」をオンライン開催させていただいたことも。私が「テリー伊藤さんから、テレビに出る時は前髪をあげて額を出したほうが〝陽〞のイメージを伝えられる、と教えていただいた」というエピソードを話すと、顔出しの参加者の方が、次々と前髪をちょんまげみたいに縛って額を全開にしてくださったのには驚きました。
元来、私はメンタルが強め。良いと思ったことにはどんどんチャレンジし、くよくよ悩んでいる時間はもったいないと感じるほう。リクルートの前向きで明るいノリの企業文化に対して、シンパシーを感じるとともに、大好きな企業のひとつになりました。
会社員時代は、任された仕事を100%仕上げることで次の仕事がもらえました。フリーになってからは、120%で仕上げないと次がない、と思うように。期待を超えてこそ、次のご依頼をいただけるのです。毎回上がるハードルを越え続けていくのは大変な部分もありますが、次のご依頼やご紹介につながっていくということが、自分への評価でもあり、やりがいにもなっています。
そういう意味では、こうして仕事を拡げてくださったリクルートグループとは出会いから今まで、何か運命的なものも感じているんです。こちらの片思いかもしれませんが(笑)。
自分の強みを発見するには「結果から」逆算してみる
アナウンサーという仕事は、報道・情報、バラエティ、スポーツ、ナレーター、イベントの5つに大別されます。新卒入社しアナウンサーの仕事に就いてしばらくは自分の強みが分からずにいました。仕事を続けるうちに気付いたのは、「結果」から逆算してみると強みが見つかることもある、ということです。
退社前の5年間で、誰よりも自分へのオファー本数が多かったのは「イベント司会」の仕事。イベント司会は、さまざまな利害関係者が一堂に会しているなかでの要となる仕事。例えば、映画の舞台挨拶イベントの場合、制作サイドは映画の話を伝えたい、そこに集まるメディアは俳優や女優のプライベート情報が欲しい、スポンサーは商品や企業ブランドに沿った話が欲しい。さまざな利害関係のあるなかでイベントを盛り上げる調整役でもあるのです。オファーが多いということは、この仕事が得意であるということですし、求められる場で輝いているということでもあると気付けたのです。
最近、アナウンサーから、大学教授やメディアプロデューサーなど異業種への転身が注目されていますが、私は、アナウンサーがいい。どんなイベントでも自分に任せて欲しい!という気持ちでいます。そして、イベント司会のなかでも企業イベントが好きなんです。企業内の空気や経営と従業員、さまざまな思いがひとつにまとまる瞬間を感じられるからです。
成長企業の共通点は「風通しの良さ」
フリーになって2年で約150社の企業イベントも担当させていただくようになりました。私が感じる「活気のある企業」の共通点は、「風通しの良さ」。上下関係なく若手が自由に発言できる、そんな雰囲気を年長者や組織長が上手に作ることができている企業だと思います。
リクルートグループでの仕事を通じて感じるのもまさに「風通しの良さ」。単一サービスが世界を席巻して時価総額が上がっている企業が多いなか、リクルートグループはさまざまな領域の売上を積み上げて今がある。こうした幅広い領域で、生活習慣をも変えてしまうような価値創造に挑戦し続けられる秘訣はまさに、「風通しの良さ」にあると思います。これからもこの企業文化を大切にしていって欲しいと思います。
登壇者プロフィール
※プロフィールは取材当時のものです
- 青木源太(あおき・げんた)
- フリーアナウンサー
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1983年生まれ。愛知県岡崎市出身。2006年に日本テレビ放送網株式会社に入社し、『Oha!4 NEWS LIVE』『スッキリ!!』『PON!』『バゲット』『火曜サプライズ』のMCを任され、司会者としての実力を伸ばした。そのほか、箱根駅伝中継、プロ野球中継などのスポーツ実況も多数経験。2020年日本テレビ放送網を退社後“日本一のイベント司会アナウンサー”を目指し幅広いフィールドで活躍中