【だから、私はきょうも働く】気仙沼の仮設住宅で暮らし 東北復興に挑む社員

【だから、私はきょうも働く】気仙沼の仮設住宅で暮らし 東北復興に挑む社員

被災地である気仙沼市で復興支援に取り組む、森成人を紹介します。

森は、1999年にリクルートに入社。営業、編集と経験した後、スタッフ部門へ。入社から14年を経て「また現場に出たい。たくさんの人と向き合う、人間くさい仕事がしたい」と思いたち、異動願いを出した。異動の希望がかない、与えられたミッションは気仙沼市役所に出向。"仮設住宅で暮らし、東北の復興をめざせ"というリクルートのCSRに基づくもの。

「あまりに大きなミッションに戸惑いました。気仙沼に行ったこともない人間に何ができるのかという不安も。それでも仮設住宅で暮らして1年以上たったいま、仲間とともに経営者支援や魚市場を盛り上げる取り組みなどいくつかの成果を出せました」

もっとも思い入れが強いのが観光産業を盛りあげる取り組み。地元の人が主役となって推進できるよう、一緒に気仙沼のコンセプトを考え、地域の魅力の掘り起こしをサポート。そして、その魅力を一人でも多くの人に届けることで実際に気仙沼を訪れてもらおうと、無料の観光ガイド『気仙沼じゃらん』を企画。まるごと一冊、気仙沼の知られざる魅力で構成し、わずか3週間で2万部がなくなるほどの反響があった。

森は言う。「"支援"ではなく、自分の街という当事者意識を持って取り組みたいという気持ちがありました。最初はよそ者の私を警戒していた人も多かったけれど、仮設住宅に暮らして半年が過ぎた頃から、困ったり悩んだりしていると地元の人が声をかけてくれるようになったんです。気仙沼で得た気づきや活動の報告を毎日ブログに投稿しているのですが、最初は外の人からのみだった反響を、いまでは気仙沼の人々からもたくさんいただくように。気仙沼に根づくことができたと嬉しく感じています。この縁は断ちたくないですね、仮に任期が終わっても、気仙沼に関わり続けたい」

 /></div> <p>さらに「僕は泥臭い関わりの中で人と人をつなぐことが好きなんです。だから、この仕事は天職。スキルとか表面的なことじゃなく、自分のぜんぶを使って気仙沼に何を届けられるかに挑み続けたい」と話した。</p> <p>森は今日も、気仙沼のいまと、未来をつなぐために奮闘している。働き方は、ひとそれぞれ。ひとりの人の働き方が、あなたの「まだ、ここにない、出会い」のきっかけになってほしい。</p> <p>そんな思いで【だから、私はきょうも働く】をお届けする。</p>
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