悩んだらもらいに行く。フィードバックは成長の糧

悩んだらもらいに行く。フィードバックは成長の糧

証券会社の営業を経て、リクルートに入社した青木里紗。幸せを届けるブライダル業界に携わりたいと希望した『ゼクシィ』の営業として、自らが決めた高い目標に挑む日々を送っていた。しかし、リーダー着任後、メンバーからの厳しい声に悩むことに。そんな時に自身を支えたというフィードバックへの向き合い方とは、どんなものだったのだろうか?

メンバーからの厳しいフィードバック。リーダーとして悩む

「皆が里紗さんのようにできるわけじゃない」「考え方を変えたほうがいい」。営業リーダーとなり1年が経った頃、リクルート従業員の青木里紗は、チームメンバーとの毎週1回の会議で厳しいフィードバックをもらった。

元々、学生の時に観た映画に映し出されていた営業マンが、鞄ひとつでひとり世界に駆け出していく姿に憧れ、営業を自分の仕事に選んだ青木。ひとりで営業をぐいぐいと進めることは得意だが、周りとの協働は少し苦手なタイプだった。だから本人もある程度予想していた声だったとはいえ、その言葉をどう受け止めていいか分からず悩んだと言う。

「私がリーダーを務めていたのは、事業規模もブライダル業界への影響度も大きい顧客を担当するチーム。プレッシャーもありましたが、先方の課題を解決し、効果をお返しすることをゴールに置き、より良い提案をメンバーに厳しく求めていました。

幸い結果は出ていたものの、そのやり方には反発も出ました。自分を含め動ける人が動いて結果を出す今のスタイルで進めるべきか、中長期的にチームの状態を整えることに舵を切るべきか…。自分では判断がつかず、グループマネジャーや部長にフィードバックをもらいに行ったんです。モヤモヤしている正直な気持ちをぶつけました」

そこで青木が上司たちからもらったフィードバックの内容はほぼ共通していた。

「上司たちからは『幸せを届けるブライダル業界が長く続いていくためのお手伝いをしたいという、あなたの“Will(自身の主体的な意志)”を叶えるには、自分ひとりが強いだけじゃダメだよね?』と言われて。ゴールから逆算すると本当にその通りだなと気づかされたのです。そこから、チームカを底上げしようと、自分の考え方や行動を変えました」

リーダーとして悩み、上司にフィードバックを求めた青木里紗

チームカの底上げを。自分の考え方を変える

こんなふうに青木が悩んだ時、すぐにフィードバックをもらいに行けたのは、入社当時お世話になった直属の上司の存在が影響していると言う。

「私が入社した時、その上司と入社後の1年間をどう過ごすか話し合い、私のWill実現の一歩として、事業内での年間MVP受賞をゴールに置き、働くことにしたんです。それ以降、上司は、MVP受賞を目指すならこうしたほうがいいと、私の会議での発言やメール文面での末尾の一言まで、細かなところも含め気付いた点があれば、『こういう理由で、こう変えると良い』とフィードバックをくれるようになりました。

細かいフィードバックに最初は凹むこともあったのですが、おかげで日頃から自分の行動を振り返り、客観視できるように。自分がミスした時も、『自分のこういう癖が要因だと考えたのですが、どう思いますか?』と、上司にフィードバックを求めるほどになりました。上司と腹を割って意見交換できたことで内省が深まり、自分の成長につながっていったと思っています」

フィードバックをもらうことで俯瞰する姿勢が身についた青木里紗

本質的なフィードバックがリクルートの良さ

そんな経験を積んだ青木にとってフィードバックとは?

「自分のWillを叶えるサポートツールのようなもの。リクルートには、表面的なフィードバックではなく、一人ひとりのWillを叶えるための本質的なフィードバックをもらえる企業文化があると思うんです。

自分も今、フィードバックをする立場として気を付けているのは、相手の本質的な成長につながる言葉でフィードバックができているかということ。相手がどんなWillを持ち、何を叶えるためにその行動をしているのかを理解し、そのWillや目標を叶えるためにはどうすべきなのかを伝える。でも、一方的に決めつけるのではなくて、互いにディスカッションしながら一緒に考えていけるように意識しています」

フィードバックを自身の成長の力にしてきた青木はこれから何を目指すのだろうか。

「結婚という言葉に縛られない形も増え、カスタマーも多様化している今。届けられる新しい価値は何なのか、そういうことも考えながら、変化していくブライダル業界の力になりたいと思っています。

営業は、お客様から直接フィードバックをいただける貴重な立場。自分が憧れたブライダル業界の皆さんに寄り添い、互いにフィードバックし合いながら、多くの方に幸せを届けられたら。そのためにどんなスタンスやスキルを身につけると良いのかも探し求め、これからも変わらず、積極的にフィードバックをもらいに行くつもりです」

フィードバックをする時も気を付けていることがあると語る青木里紗

登壇者プロフィール

※プロフィールは取材当時のものです

青木里紗(あおき・りさ)
株式会社リクルート マリッジ&ファミリーDivision 総合企画部企画開発グループ

証券会社の営業を経て、2019年リクルートマーケティングパートナーズ(現・リクルート)に入社。転職のきっかけは、偶然『YouTube』で見た、ブライダル業界で働くプランナーヘのインタビュー動画。幸せを届けるブライダル業界のお仕事に憧れ、『ゼクシィ』を展開しているリクルートヘの転職を決意。入社後、ジュエリーやフォトなどの領域の営業を担当した後、2022年から結婚式場領域へ異動し、大手のブライダル企業を担当

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