「やりたい」を貫いて 新規事業への挑戦や社内異動…支えてくれたのは上司たち

「やりたい」を貫いて 新規事業への挑戦や社内異動…支えてくれたのは上司たち

リクルートには、従業員が自由に手を挙げることができる、新規事業提案制度「Ring」や社内公募の異動制度「キャリアウェブ」などの機会がある。これらの制度を活用した、リクルート従業員の齊藤駿介。「自分のやりたい」を貫くことができた背景には、上司や同僚のあたたかい支えがあったと言う。

この部署で、願う働き方ができるのか? 配属時に抱いたのは一抹の不安

自分らしい人生を送れている人が多いと思い、入社したリクルート。入社後に配属されたのは『SUUMO』などを主な商材とする、分譲マンションディベロッパー向けの提案営業でした。入社時選考の際は、自分も面接官もTシャツにジーンズのようなラフな服装でしたが、配属先は営業部なのでスーツにネクタイを締めた先輩ばかり。想像していたような自分らしい働き方ができるのか、一抹の不安を感じたのを覚えています。

そんな不安をずっと感じている暇もなく、入社1年目は仕事を覚えることに必死でした。耳慣れない専門用語が飛び交う会議や商談に食らいつく日々でしたが、少し余裕が出てきた2年目、社内の新規事業提案制度「Ring」への挑戦を決意しました。挑戦理由はお客様である、分譲マンションディベロッパーに感化されたから。日々接している目の前のお客様はディベロッパーとして、マンションという形に残るものを造っている。今の自分の仕事も間接的にはそこに関われているかもしれないけれど、やはり将来的には自分も何か形に残るものを作ってみたいと思うようになっていたんです。

そのためには新規事業を創ればいい! と半ば勢いもあり、始めた「Ring」への起案資料づくり。近所に住んでいた同じ部署の先輩と同期を誘い、3人で夜な夜な案を磨いていきました。そんな私たちの噂は部署内ですぐ広まりましたが、皆、応援してくれました。以前から「Ring」に憧れがあると話していた上司からは、「君たちが創ろうとしている新規事業を応援する。もし事業化が叶った際には、私たちのお客様の課題を解決するサービスになると思っているから、起案に向けての相談にも乗るし、起案に集中していい」という力強い言葉をいただいたばかりではなく、業務とのバランスの取り方までアドバイスをいただけたんです。

皆が自分の「やりたい」に向き合って、背中を押してくれた

自分が上司や同僚の立場だったらここまで手放しで応援ができただろうかと思うほど、皆本当に協力的で、私の「やりたい」に真剣に向き合ってくれました。スーツ姿でお堅い人たちばかりかもと思っていた先入観はいとも簡単に覆され、入社前に抱いていたイメージ通り、ありたい姿を応援してくれる風土の会社なのだと実感しました。ここまで応援していただいているのだから、何とか起案も成功させたい。半年間必死に練り上げ、二次審査まで進んだのですが、結果は二次審査落選。リクルートとしては実現できなくても、せめて考えた案を所属する事業領域では使ってもらえないだろうかと役員に直訴したりもしましたが、残念ながら実現には至りませんでした。頑張った結果が結びつかずに完全に打ちのめされてしまった私。しかしここで私を救ってくれたのも、上司や同僚でした。

私がどれだけ力をかけて「Ring」に臨んできたかを知っている上司や同僚は、なぜ上手くいかなかったのか、原因を言語化する作業を手伝ってくれ、経験が無駄にならないように力を尽くしてくれました。当時は起案が通らなかったことで頭がいっぱいでしたが、時間をかけて話し相手になっていただけたおかげで、頭と気持ちが整理され、また前を向けるようになったんです。

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異動先で営業からプロダクト部門への異動を決意

その後、仙台へ異動。引き続き営業を続けていたのですが、「Ring」での経験を通し、プロダクトを作りたいという思いがどんどん大きくなっていくのを感じていました。そこで、社内のキャリアチャレンジ制度「キャリアウェブ」を利用して、プロダクト部門への異動希望を出してみることに。しかし懸念がありました。同じ仙台拠点で働く先輩も、キャリアウェブを利用するつもりだと耳にしたのです。その当時、仙台拠点で分譲マンションディベロッパー営業を担当していたのは、私と先輩のふたり。もしふたり同時に抜けたら、上司にも迷惑をかけてしまうかも…。本来キャリアウェブは上司への事前相談なしに異動希望を出せる制度なのですが、事前に上司であるマネジャーに相談してみることにしました。別に今の仕事に不満があるわけではないけれど、ただ自分の「やりたい」のために異動希望を出そうとしていること、でも今の拠点の状況も分かっていてためらいがあること…。マネジャーは全て受け止めてくれました。そして、「駿介の人生なんだから、抜けた後のことまで気にする必要は全くない。応援するよ」と一言。この時のことは忘れられません。自分が見ている拠点のメンバーが一度に抜ける怖さはきっとあるはずなのに、それでも全力で応援してくれたんです。

マネジャーから背中を押してもらった後に、さらに上の部長にも相談に行きました。そこで言われたのも「君の決断を応援する」という言葉。ただ、「営業からプロダクト部門へ異動となると今までの経験も通じなくなる。今よりしんどくなる。それでもプロダクトの担当として頑張り続けられるのか。なぜ自分がプロダクト部門へ異動したいのかを明確にしたほうがいい」と言われ、計4時間以上かけて、思考の整理や異動する理由の言語化にも付き合っていただきました。

期待してもらえるだけの自分であること それが「やりたい」を貫くにつながる

「自分のやりたい」をしっかり持てば、後押ししてくれる。おかげで今、念願だったプロダクト部門での仕事ができています。部長にも言われていた通り、新部署ではてんてこまいの毎日ですが、自分の決意と情熱に懸けてくれた上司たちに報いたい。せっかく切り拓いてきた今と未来に責任を持って、頑張っていくつもりです。「Ring」とキャリアウェブ、ふたつの機会を通して実感した、個をあるがままに受け入れ、個の可能性に期待してくれるリクルートの風土。入社前はリクルートに入れば、何か自分らしく働かせてもらえるんだろうと他力本願な考えもありましたが、期待してもらえるだけの自分でいないといけないのだとも気づきました。いつか自分も、誰かの背中を押せたらと思っています。

新規事業提案制度「Ring」やキャリアウェブについて語るリクルート従業員の齊藤駿介

プロフィール/敬称略

※プロフィールは取材当時のものです

齊藤駿介(さいとう・しゅんすけ)
リクルート プロダクトデザイン室 販促領域プロダクトデザイン2ユニット(マリッジ&ファミリー・自動車・旅行) マリッジ&ファミリー・自動車領域プロダクトデザイン部 マリッジ&ファミリープロダクトデザイン1グループ

大学卒業後、2019年に入社。分譲マンション営業を関西・仙台拠点で経験後、キャリアウェブを利用して2022年4月より現部署。休日は最近ハマっているラーメンチェーン店の店舗開拓に勤しんでいる

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