働く人の本音調査2024 第1回 「あなたはお金と機会と同僚、働くうえでどれが一番大事ですか?」
私たちリクルートマネジメントソリューションズは、60年以上にわたり人々の内面(性格、志向、価値観など)を測定してきた技術を生かし、働く皆さんの意識・特性を多角的に捉えるチャレンジをしています。2023年の『一般社員の会社・職場・仕事に関する意識調査』(第1回・第2回・第3回)に続いて、今回は『働く人の本音調査2024』を実施し、働く人たちがマネジメントについてどのような希望をもち、マネジメントの実態をどのように捉えているか、などを広く質問しました。その調査結果を数回に分けて紹介します。第1回は、お金・機会・人間関係にまつわる分析です。あなたはお金と機会と同僚、働くうえでどれが一番大事ですか?
- 50代でも年収に満足している人は3割未満
- 人事評価は機会よりも給料に反映してほしい人が多い
- 実は、人材マネジメントに対する希望と実態が合致しているかということ以上に重要なのは、人間関係かもしれない
50代でも年収に満足している人は3割未満
まず気になるのは、2024年の日本に「今の年収に満足している人」がどれだけいるのか、ということです。図表1は全体、図表2は50代の人たちに絞った回答結果です。年収にある程度満足している人(「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答した人)は27.2%、年収が比較的高いと考えられる50代でも29.2%と3割未満に過ぎませんでした。『働く人の本音調査2024』ではほかにもさまざまな質問を投げかけましたが、年収の満足度に関しては肯定的な回答が全設問のなかでも最も少ない項目でした。年収に不満を抱いている人は少なくないのです。