人材不足が深刻化するトラック運送業界では、昨今の通販利用者数の拡大によって物流サービス需要は急速に高まり続け、人材の確保がさらに難しい状況となっています。しかし、公益社団法人全日本トラック協会（以下全ト協）および都道府県トラック協会に加盟する全国約5万2,000社の会員事業者のうち、9割以上が従業員100名未満の中小規模の事業者のため、求職者に自社の求人情報を届ける手段が少ない、採用活動でもインターネットが活用しきれていないという課題があります。

そこで、株式会社リクルート(以下、リクルート)と全ト協では、トラック運送業界の雇用創出を目的に採用支援サービスを開始。採用業務のデジタル化の推進と雇用マッチングの強化を推進することで、社会のインフラとして需要が高い安定業界の求人情報と求職者の仕事探しの接点を創出することを目指して取り組んでいます。

具体的にはリクルートが採用ホームページにおけるプラットフォームの提供や支援を行うことで、トラック業界初の、全国の求人情報を一気に検索できるスキームを構築しています。リクルートが提供する採用管理サービス『Airワーク 採用管理』をご利用いただくことで、会員事業者は無料で自社採用HPを開設することができ、求人検索エンジン「Indeed」とも自動で連携するため、最小限の手間で求人募集を行うことが可能になります。さらに全ト協が新たに開設した会員事業者の求人ランディングページでは国土交通省が手掛ける女性雇用促進プロジェクトであるトラガールサイトとも連携し、女性のトラック運送業界での仕事探しから、各企業への応募までを一気通貫でマッチングできるサービスも目指しています。