株式会社リクルートの美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』はこのほど、「サステナビリティに関する意識調査2023」を実施。利用者が求める美容サロン(※1)におけるサステナブルな取り組みについて調査しました。
(※1)ヘアサロン、理容室、ネイルサロン、エステサロン、リラクゼーションサロン、アイビューティーサロン
アンケートは2023年9月、全国の15~59歳の男女4,950人に対して実施。それによると、「あなたが通う美容サロンがサステナビリティ/SDGsに取り組んでいると印象は変わるか」との問いに、若年層ほど「とても印象が良くなる」という回答が他世代と比べて多い結果となりました。特に女性の15~19歳では「とても印象が良くなる」「印象が良くなる」を合わせると75.7%に上り、サステナビリティ/SDGsへの取り組みが、美容サロンに通う10代後半女性に大きな影響を及ぼしていることがわかりました。
また「あなたが利用してみたいと思う美容サロンのサステナビリティ/SDGsへの取り組みは?」の問いに対しては、女性が「ヘアドネーション(※2)」(25.2%)、男性が「オーガニックな薬剤やシャンプーなどの使用」(18.6%)が最も多いという結果に。特に女性の1位である「ヘアドネーション」は15~19歳のスコアが40.2%と、他の年代の2倍近くに達しており、自分の髪をヘアドネーションに使用してほしいと髪を伸ばす学生もいるなど、自ら社会貢献をしたいという意識の高さが読み取れます。
(※2)ヘアドネーション…病気や事故などで頭髪に悩みを抱える子どもたちに、寄付された髪の毛で作った医療用ウィッグを無償で提供する活動
女性の20代・30代は「スタッフが長時間労働にならないような配慮」が最も多く、働き手への配慮ができる美容サロンが評価されていることが分かります。
女性の40代・50代の1位は「オーガニックな薬剤やシャンプーなどの使用」、男性は年代による差異がほぼなく、各年代とも「オーガニックな薬剤やシャンプー等の使用」もしくは「リサイクル可能な容器の使用」が1位となっています。近年のSDGsに対する認知の拡大とともに、美容サロンでも「オーガニックな薬剤」や「リサイクル容器」が注目されるなど、消費者の環境保護への意識が高まっていることが分かりました。
『ホットペッパービューティーアカデミー』では、これからも訪問美容・ SDGs・女性活躍・若手活躍などの情報提供・イベント開催による「サステナビリティ活動」を柱のひとつとして、美容業界の成長に寄与する場の提供を目指していきます。
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- サステナビリティに関する意識調査2023