要支援者・要介護者による「訪問理美容サービス」の利用実態調査を実施 ~直近1年以内の訪問理美容サービス利用率が上昇

株式会社リクルートの美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』 はこのほど、要支援者・要介護者の訪問理美容サービス(※)の利用実態調査を実施しました。

(※)自宅や介護・福祉施設に理美容師が訪問し、ヘアカットなどの理美容メニューを実施するサービス。要支援者・要介護者の認定を受けた方など、外出が困難な方が対象

アンケートは2023年10月、全国20歳以上の男女のうち、要支援者・要介護者と同居されているご家族(本調査1,951人)、ケアマネジャー(本調査109人)が回答。それによると、「直近1年以内に訪問理美容サービスを利用した」と答えた人の割合は28.0%と、前年の調査に比べ0.9ポイント増加。訪問理美容サービスの利用率は2年連続で上昇しました。

訪問理美容サービス利用者(直近1年以内)の割合推移

また、今回新たに追加した「訪問理美容サービス利用によって、要支援/要介護状態の改善につながったと思うか」という設問には、47.1%が「そう思う」と回答。「訪問理美容サービスを利用してよい効果があったと思うか」には84.6%が「そう思う」と回答しており、サービス利用後の変化としては「笑顔になる」49.5%、「活力があふれた様子になる」22.5%、「会話が活発になる」20.9%など、ご本人だけでなくご家族にとっても嬉しい変化が起きているという結果になりました。

訪問理美容サービスを利用して、要支援/要介護度の改善につながったと思いますか?
訪問理美容サービスを利用して、良い効果があったと思いますか?

急速な高齢化などを背景に、訪問理美容サービスに対するニーズの拡大がうかがえる調査結果となりましたが、訪問理美容サービスに対する全体の認知率84.9%に対し、利用率は 35.5%と、認知率と利用率との間にいまだ大きな乖離(かいり)があります。そのため、例えば、利用に踏み切れない理由として挙げられる「お金がかかりそう」という不安には、多くの自治体が導入している「理美容チケット」をはじめとする補助制度を案内するなど、非利用者に向けてさまざまな情報を提供し「背中を押す」ことで、利用率も高まっていくのではないかと考えられます。

認知・利用率

『ホットペッパービューティーアカデミー』ではこれからも、訪問美容を始める際に必要な情報やノウハウの紹介、新たに訪問美容を始める美容室オーナーのサポートを行うなど、訪問理美容サービスの拡大および美容業界の課題や社会課題の解決に取り組んでまいります。

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