クルマ選びをもっと自由に、もっと楽しく。『カーセンサー』が提供する「安心・安全」への取り組み

リクルートが中古車情報誌『カーセンサー』 を創刊したのは1984年。「販売店に無数に並ぶ中古車から欲しい1台を見つけるため、手軽に比較検討できる手段があればいいのに」そんな発想から生まれました。

中古車市場は同じ車種であっても1台1台状態が異なることから、カスタマーに「本当に安全か」「購入後に壊れないか」「価格は妥当なのか」といった不安を抱かれていました。そこで、『カーセンサー』では、独自に掲載基準を設け、比較検討がしやすい情報を提供することで、自分に合う中古車を選び、「安心・安全」に購入できる仕組みを構築してきました。

中古車市場が抱える問題を解消し、カスタマーに信頼される業界へ

『カーセンサー』では、2002年に「全掲載車の修復歴」、2004年に「全掲載車の車台番号」の表示を始めました。さらに2010年には、専門機関による品質評価を開示する「カーセンサー認定」、2012年には購入後も安心できる『カーセンサーアフター保証』のサービスも開始。このほか、「おとり広告の排除」「総額表示の推奨」など、透明性を高めるための施策を推進してきました。

こうした取り組みを経て、中古車販売店の意識は「利益優先」から「カスタマーの信頼を獲得することで、長く商売を続けていく」という方向へ変化していったように思います。一方、カスタマーからは、中古車業界に対し「ネガティブなイメージが払拭された」「安心して購入できる」などの声をいただいています。ここからは、「カーセンサー認定」「おとり広告の排除」の取り組みについて、具体的にご紹介します。

公平性・客観性・正確性をもって評価する「カーセンサー認定」

「カーセンサー認定」とは、検査の専門機関が中古車1台につき300以上の項目をチェックし、車の状態を10段階でランク付けし、「認定証」を付与して掲載するものです。カスタマーは、『カーセンサーnet』で中古車を検索。興味を持った商品があれば、物件ページから「車両品質評価書」をクリックし、車両の状態を細かく確認することができます。

これにより、従来は「優」「良」可」程度の区分だった品質評価を明確化・具体化。どの店舗のどの車でも同じ基準で評価しているため、比較検討がしやすくなりました。店舗へ足を運んで現物を見るまでもなく、ネット上である程度の判断ができるようになりました。

車両品質評価書

車両品質評価書に記載される項目は、①「内装・外装の状態の評価(★の数で表示)や修復歴の有無」②「10段階での総合評価」③「特記すべき症状や情報」④「基本情報」⑤「車両状態を示す展開図」など

さらには、『カーセンサーアフター保証』も提供しています。中古車購入を検討するカスタマーは、「不具合が生じないか」「壊れないか」という不安を抱いています。実際、購入後すぐに故障し、高額な修理代がかかってしまうケースもあります。『カーセンサーアフター保証』では、購入後に車の調子が悪くなっても、保証範囲内であれば修理費は0円。安心して購入できるようサポートしています。

「おとり広告」の排除により、中古車市場を健全化

中古車市場がかつて抱えていた問題のひとつに「おとり広告」があります。存在しないクルマを広告に載せて来店を促し、別のクルマを案内する手法が頻繁に使われていた時代がありました。『カーセンサー』では、2004年にそのような「おとり広告」の排除を行い、「カーセンサートラスト」という取り組みを推進しました。

クルマには、個体を識別するための車台番号が付与されています。『カーセンサー』に掲載する広告では、車台番号の記載を義務化。掲載手続き時、車台番号が入力されなければ掲載されない仕組みをつくりました。あわせて、契約が成立したら直ちに広告を非公開にするオペレーションを構築し、その結果、おとり広告の排除につながりました。

このほか、「広告に表示された価格と実際に支払う価格が大きく異なる」という事態が頻発することも問題視されていました。広告を見て「安い」と思って購入すると、車庫証明などの諸経費や庶務手数料が上乗せされ、支払い総額が広告表示価格より跳ね上がってしまうのです。こうしたケースも、中古車業界に対するクレームや不信感につながっていたため、『カーセンサーnet』では、検索した際にきちんと総額表示をすることの大切さを浸透させていきました。

支払い総額表記状況(一例)

支払い総額表記状況(一例)

このような約10年に渡る変化を経て、カスタマーから見た中古車業界は透明性が高まり、安心して購入できるようになっているという手応えを得ています。正確な情報を伝え、カスタマーの信頼を獲得する。それが中古車市場の健全化・活性化につながり、業界の持続可能性を高めると考えています。これらの数々の取り組みは、「カスタマー一人ひとりのニーズに応える」という思いから始まり、実現させてきました。これからもカスタマーの声にじっくりと耳を傾けることで、多くの人が自分にぴったりのクルマに出会える可能性を広げげてまいります。

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