10月5日は普段お世話になっている先生に感謝の気持ちを伝える「教師の日」。オンライン学習サービス『スタディサプリ』 でも毎年10月5日に、ICTを活用した新たな挑戦をしている先生方にナレッジを発信していただき、称賛・感謝を伝えるイベント『スタディサプリTEACHERS LIVE』を開催しています。3回目を迎えた今年のイベントではどのような変化が表れたのか、ご登壇いただいた5名の先生のテーマと併せてお伝えします。
『スタディサプリ TEACHERS LIVE』開催の背景
10月5日はUNESCO(国際連合教育科学文化機関)によって「教師の日」と制定され、普段お世話になっている先生に、感謝の気持ちを伝える日として世界中で浸透し、各国それぞれでイベントも盛んに行われています。オンライン学習サービス『スタディサプリ』も、日頃生徒のためにさまざまな工夫を凝らしICT活用をされている先生方に、その取り組みや成果を披露いただき、学び合い、そして称賛・感謝を伝えるオンラインイベント『スタディサプリ TEACHERS LIVE』を2020年より開始しました。
2012年に「経済的、地理的な理由から発生する教育環境格差を解消し、全ての人たちに学ぶ機会と楽しさを提供したい」という強い思いから、オンライン授業動画の配信をスタートした『スタディサプリ』。昨今では最先端のテクノロジーを駆使して一人ひとりに最適化された学びを提供するなど、新たな学び体験として進化を続けています。
『スタディサプリ』が目指すのは、教師の負荷を増やさず、生徒の学習に伴走・個別サポートができること。日本の教師の勤務時間は世界的にも長く、年々増加傾向にあるといわれています。近年の新学習指導要領への対応やコロナ禍の対応など、変化が押し寄せる教育現場の中で、ICT活用によって生徒の学びを少しでもより良くしようと日々奮闘されている先生方がたくさんいます。そうした先生方にご登壇いただき、日々の工夫や取り組みを世の中に発信することで、その頑張りを讃える場をつくりたい。そして、同じ悩みを抱える全国の先生に他校の取り組みを展開することで、先生の学び・気づきにつなげるきっかけづくりがしたい。そんな思いから、『スタディサプリ TEACHERS LIVE』を開催しています。
ICT活用によって課題解決を目指す各学校の取り組み
イベントでは、新たな挑戦をしている全国5校、5名の先生方にご登壇いただきました。今回のテーマは、「スタディサプリを通じた、多様なICT活用事例」です。
登壇した学校に共通していた課題は、生徒の学力差が拡大する中で、授業時間内の一斉指導では限界を感じていたこと。一方で、教員の業務効率化や家庭学習習慣の未定着といった課題も抱えており、これらを解決する手段として導入したのが『スタディサプリ』。各校ともに効果的な活用を目指して、「中間テストや夏休みの宿題に『スタディサプリ』を活用する」「『スタディサプリ』の動画で予習し、授業で議論する“反転学習”を取り入れる」「到達度テストで低スコアの生徒向けにフォローアップ講座を実施する」など、さまざまな工夫を凝らしていたのが印象的でした。
『スタディサプリ』を導入済みの学校では、年間を通してどうサービスの活用率を高めていくかといった利用促進に向けて、校内に『スタディサプリ』担当者を設置しフォロー体制を構築したり、教科に合わせた利用促進、進路支援の接続を行うといった工夫にも取り組んでいました。
イベントの終盤には、株式会社リクルート 教育支援Division長の木村 健太郎より、それぞれの学校が抱えている課題やテーマに合わせてどのようにICTツールを活用していくのか、明確な目的を置いて取り組んでいる学校が多かったという気づきが伝えられました。さらに3年目を迎えた『スタディサプリ TEACHERS LIVE』における大きな2つの変化として、「何を解決したいのか」という目的の設定がよりシャープになっている点、ICT活用の主体者が当初の校長先生などのトップ層から現場で実際に取り組む先生方に移行して、ボトムアップで活用していくというケースが増えている点が挙げられ、ICTを使って教育を良くしていく、改革していくという取り組みが、現場の先生方に浸透してきているのではないかという総括で締めくくられました。
自分らしく学び、生きられる世の中を
『スタディサプリ』で目指すのは、学びたい、学んで良かったと思える人を増やすために、学びをもっと新しくしていくこと。学びたい人が「豊富な選択肢の中から自分らしい学びが選べること」、「どこでも、だれでも、自由に学びの機会にアクセスできること」で、世の中の学びをもっと豊かにしたい。さらに、さまざまな業務に追われる教師の業務を変革し、本来の職務である生徒に向き合う時間を創出するために、テクノロジーを活用した教育現場の支援も私たちが目指す一つです。今後も『スタディサプリ TEACHERS LIVE』をはじめ、『スタディサプリ』では、先生と共に生徒一人ひとりの生きる力を育むことができるようサービスを向上し、さまざまな取り組みを続けてまいります。