リクルートが「働く」に関する社会課題に取り組むプロジェクトである『iction!』では、多様な働き方を認め合い、共生する社会の実現を目指し「両立支援」や「女性活躍」などをテーマに各種情報発信をしています。特に、育児と仕事の両立を支援するためには、育児中の女性だけでなく男性、そして職場を含めた周囲への支援が必要だと考えてきました。
今回、『iction!』では年々取得率が上昇している「パパの育休」に注目し、新制度が施行された年でもある2022年以降に育休を取得した共働きのパパ・ママに対し、調査を実施。「いつ?どのくらい?」といった取得の実態だけでなく、パパとママの家事・育児の分担事情や、育休にまつわる本音もヒアリングしました。
iction!パパの育休リアル調査 【結果の主なポイント】
調査結果から見えてきた男性育休の実態は、妊娠が分かった時点で取得を決め、子どもが生まれた直後に取得するのが主なパターン。取得期間は、理想は「1ヶ月以上」が最多だが、そのうちの約半数が実際は「1ヶ月未満」しか取得できておらず、その理由として長期取得への職場の理解不足のほかに育休中の収入減に対する不安の声も見られました。また、育休中の夫婦の役割分担は、家事分担は進んでいるものの、育児はママへの負担が大きいことが分かりました。パパの育休への総合評価としては、約7割が「満足」と回答しているが、取得期間については先に述べたように理想と現実のギャップから、満足度は5割未満と低い結果となっています。
「iction!パパの育休リアル調査」についての記事はこちら↓
- iction!パパの育休リアル調査 ~Vol.1 データから見る男性育休の実態~
- 「いつ?どのくらい?」といった育休取得の実態に加え、パパとママの家事・育児の分担事情など、定量データと寄せられたコメントからひもときます。
- iction!パパの育休リアル調査 ~Vol.2 男性育休あるある ママの本音・パパの本音~ 育休中のパパの家事・育児をママはどう思ったか
- 育休中のパパとママは、それぞれのパートナーの育休中の家事・育児についてどう思っていたのか?夫婦ゲンカの原因は?パートナーがしてくれて一番うれしかったことは?…調査に寄せられたコメントをご紹介します。
また、一般社団法人Daddy Support協会の代表理事であり、産婦人科医・産業医でもある平野 翔大さんに、調査結果を踏まえつつ、男性育休の現状について語っていただきました。
専門家インタビューの記事はこちら↓
- iction!パパの育休リアル調査 ~男性育休の専門家は、どう読み解く?Daddy Support協会平野 翔大さんと考える父親の仕事と育児の両立~
- 一般社団法人Daddy Support協会の代表理事であり、産婦人科医・産業医でもある平野 翔大さん。平野さんに調査結果を踏まえつつ、男性育休の現状について語っていただきました。家族・企業・社会にとって男性育休をより有意義なものにするためのヒントが満載です。
今後も『iction!』は男性育休への取り組みを通じ、さまざまなライフステージにおいて、働く誰もが自分の望むワークライフバランスを実現できる社会に向けて、引き続き活動してまいります。