愛媛大学では、愛媛県内の食品関連企業との産学連携による新たな長期インターンシッププログラム「愛媛Food Camp」を株式会社リクルートと協働開発し、2021年度よりスタートしました。
これまで大学側では、学生が自分自身や社会をよく知らないまま職場選びをしてしまうことで「学ぶ」と「働く」をつなげられていないという課題がありました。一方で地元企業にとっても、学生の地元就職率の低さや、社風・業務内容への浅い理解によるアンマッチや入社後の定着活躍率の低さなどの問題が起きていました。
学生がもっと自身の持ち味や価値観を理解して就職活動ができれば、自分らしいキャリア・働き方を選べることにつながる。企業にとっても、働く個人の可能性を引き出すことが、組織としての生産性向上にもつながっていく。つまり企業と学生の相互理解を深めて、より良い採用マッチングを増やすことが、個人と組織、双方の良い未来をつくる。そう考えて生み出した一つの取り組みが、今回の「愛媛Food Camp」です。
参加する学生は、自己分析や企業研究を経て、実際に愛媛県内の食品関連企業へと派遣され、マーケティングから商品企画、製品作成、製造(見学)、販売までの製品開発プロセスを体験する実践型学習プラットフォーム。食品業界のしくみや県内企業の取り組みを情報収集しながら、自らの「学ぶ」と「働く」をつなげることができるプログラムになっています。
今回のインターンシッププログラムの特徴は、“低学年”から参加できる“長期的”な実践プログラムであること。就職活動だけを目的とするのではなく、学生と企業が一緒に商品を作り上げる過程で、学生にとっては研究へのモチベーションアップや将来のキャリアデザインに、企業にとっては学生の新しい発想を取り入れることで新製品の開発・販売につなげられることを目指しています。
2021年度は、愛媛県内の食品関連企業18社と、学部1年生から修士1年生までの62 人の学生が参加しました。プログラムの最後の活動として、2021年12月4日に開催された成果報告会では、9社の学生チームによるプレゼンテーションを実施。具体的な提案内容や試作プロセスなどを発表し、中には実際の製品開発や販売まで実施したチームもありますので、ぜひ以下よりご覧ください。
https://shushokumirai.recruit.co.jp/column/20220201001/
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