時短JOB
1日3時間。週2日。
"時短JOB"が眠れる労働力を呼び覚ます。
『時短JOB』とはその名の通り、短い時間だけ、限られた日数だけ働く仕事のことです。今、世の中は空前の人手不足と言われ、採用難になっている企業も多くいます。一方で、「子どもが学校にいる時間帯だけ働きたい」、「定年退職後は趣味にも時間を割くために、週3日くらいの勤務が理想」など、働く意欲はあるのに希望にあう仕事がみつからないと悩んでいる個人も大勢います。そんな両者をマッチングする新しい働き方が時短JOB。業務を整理・分解して時短JOBとして切り出せば、組織の生産性が高まる効果も期待でき、働き方改革にも繋がる手法です。
Point.1
時間的制約のある人たちが、無理なく育児や介護等と両立
Point.2
勤務条件を緩和することで、これまでは条件があわなかった人材を獲得できます。
Point.3
社内の業務を細かく分解し切り出すことで、現役社員の働き方改革にも繋がります。
背景
「はたらく育児」を応援するプロジェクトとしてスタートしたiction!では、結婚や出産を機に一度キャリアを中断しても、まだ戻ってこられることが必要不可欠だと考えました。そこで、再び就業をしたいと考えている子育て世代の女性に調査してみたところ、彼女たちの希望で最も多かったのは、「1日5時間以内で働きたい」だったのです。
しかし、世の中を見渡すと、短時間勤務が可能な仕事はまだまだ限定的で選択肢が狭いのが実態でした。その一方で、多くの企業が人手不足に悩んでいるのも事実。
そこで私たちは、短時間で働く仕事もフルタイムと同じくらいバリエーションのある社会にしていくことが必要だと捉え、時短JOBの創出に取り組んでいます。
実績
リクルートグループで人材事業を担うリクルート、リクルートスタッフィング、スタッフサービス・ホールディングスが、企業の採用課題を解決するソリューションとして展開。「既存社員が行っていた業務を整理・分解し、特定の業務だけ取り出す」という"JOBの切り出し"によって、時短JOBを創出していきました。
1年間で時短JOBの就業機会は1.5倍に。これは社会全体における求人数の上昇よりも高い伸び率を示しており、人材活用手法として時短JOBのニーズが高まっていることを物語っています。
また、時短JOBは単に労働力を確保するだけにとどまらず、働き方改革にも繋がる事例を数多く創出しました。たとえば、フルタイムの社員がいくつもの業務を並行していた状況に対して、コア業務とノンコア業務を切り分け、ノンコア業務を時短JOBとすることで、フルタイムの社員は本来スキルを発揮すべきコア業務に集中。生産性向上にも貢献しています。なお、時短JOBの取り組みを経て、コア業務そのものを短い時間で任せる専門スキル人材向けの「ZIP WORK」など、新たなサービスも誕生しています。
企業の声
「社会問題でもある「保育士不足」の解消に繋がっています」
――株式会社日本保育サービス 上島 朗子様
保育園を運営する当社では、最短2時間から勤務が可能な新しい働き方を導入。業界全体で人手不足が叫ばれる時代にあって、約50名もの採用に成功しました。
現在働いているのは、ダブルワーカーや主婦、学生など実に様々な立場の人たち。なかには、「保育の仕事をしながら、看護の勉強をしたい」という人や、「子どもが塾で勉強している18時~20時の時間だけ働きたい」という主婦もいます。企業側が仕事の時間や役割をずらしたり限定したりすれば、働きたいと思ってくれる人はまだまだいそうだと希望が持てました。また、フルタイムで働く正社員保育士の負荷軽減にもなり、保育サービスの質向上にも繋がっていると感じます。
リクルートグループの取り組みを