リクルートキャリアでは、「ずっと働き続けたい」「ライフイベントを経てもキャリアアップしたい」と思う求職者に向けて、 理想の"仕事"と"職場"に出会えるイベント「私の転職フェア」を、2017年9月30日に東京・ベルサール高田馬場で開催しました。
3回目の開催となる今回のイベントには36社が出展。会場には約1200名が来場し、 各企業のブースや、企業で働く女性社員紹介コーナー、 プロカメラマンによる履歴書写真撮影コーナーなどへ赴き、 積極的に参加する姿が多く見受けられました。
さらに、転職力向上に役立ててもらうため「実践に備える 転職お役立ちセミナー」も 開催され、多くの参加者が、講師の話に熱心に耳を傾けていました。
面接指導のプロ・細井智彦氏が教える「頑張れる会社の探し方」
「転職活動のコツは、とにかく前向きになること。みなさんは実は、 今日参加している時点でもう"前向き"だということに気づいてほしい。 仮に転職理由が後ろ向きなものでも、前向きに使えば立派なエネルギーになりますよね。 せっかくの機会なので、出来る限り自分に合う会社を見つけてみようという気持ちで 企業選びをしてほしい」
そうアドバイスしていたのは、リクルートキャリアで20年以上面接指導に取り組み、 現在は独立して人材コンサルティングを行っている細井 智彦氏。
前向きであることが大事な理由は、多くの場合で企業は「ウチの会社で踏ん張れるんですか」 ということを知りたいからだと言います。
「企業が本当に知りたいのは、"ウチの会社に入ってすぐ辞めないですよね?" ということ。自分が実現したいこと、叶えたいことがある人は、 どんなことでも踏ん張れる方が多いと思うんです。だから、常に"自分がこの会社に就職したら 、何に面白さを感じて、どうしたら前向きに続けられそうか"と考えてください」
そのためには、企業と自分にどんな「接点」を見つけられるか。 自分にとって何が「頑張れそうと思える」のか。そして、自分が本当に何を「優先」 しているのか。そうしたつながりを考えていくと、転職がうまくいく確率が高まるのでは、 と語ります。
実現したいことを分解していくと自分の強みが見つかり、 幅広い選択肢が見つかるかもしれません。細井氏は「私にもこんな自慢できることがあるんだ、 ということを見つけて、堂々と会社と渡り合っていただきたい。 それが今日一番知っていただきたいことです」とエールを送りました。
ABCクッキングスタジオ創業者が語る「ワーク」と「ライフ」の両立法
続いて登壇した志村なるみ氏は、日本最大の料理教室「ABCクッキングスタジオ」の創業者。 1985年に創業後、ガラス張りのスタジオや、講師の指名制など画期的な サービスを次々とスタートさせ、現在では国内125スタジオ、 海外にも11都市23スタジオを構える企業へ成長を遂げました。
「創業からずっと、95%以上が女性スタッフでした。商品企画、 新サービス開発から人事制度設計まで、経営においてとても重要な部分を女性幹部達と一緒に 最終決定を繰り返してきました。女性ならではの感性を活かして、 今まで世の中にないサービスを生み出していこうと、 数えきれないほどのアイデアを形にしてきた。生徒さんも女性ばかりでしたから、 女性だらけの中で成長した、日本では珍しい企業だと思います」
現在は同社で、4000人以上のスタッフが働いています。 結婚や出産など女性特有のライフスタイルの変化に合わせた制度があります。 状況に合わせてフルタイム勤務と短時間勤務(ワーク・ライフ制度)が選べるというもの。
さらに産休取得率は100%、育休復帰率は80%以上と高い数字をキープしています。
そうした中でも、管理職を目標に働く女性がキャリアアップできる環境が整っており、 管理職は女性が100%だと言います。20代で起業し、"女性がどうしたら活躍できるか" にいつも向き合ってきたという志村氏は、参加者に向けてこうアドバイスを送りました。
「仕事というのは、とにかく大変です。信頼感のあるチームの中でさえも強いストレスを感じることもあるでしょう。でも、まずは目の前の仕事に向き合って逃げずに、挑戦してみることが大事。それで、納得出来ずすっきりしなければ部署異動を希望し、初めての職種に飛び込んでみることも良いでしょう。 その結果、どうしても解決せずモヤモヤが続く様なら、仕事は1日8時間、人生の大半を費やすのだから、思い切って転職して自分の生活を変えてみる。その時に見逃してはいけないことは、転職候補先の会社の女性たちがどれくらい輝いて活躍しているのか。女性の力って、本当に素晴らしいです。 皆さんが、成長を実感できる良い仕事(会社)に巡りあえることを心より祈っています。」