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「給料は下げたくない」と移住を断念してしまうのは、"もったいない"かもしれない|東京のキャリアウーマン、豪雪地帯で地ビールを作る

地方創生

2019年11月22日 転載元:リクナビNEXTジャーナル

「給料は下げたくない」と移住を断念してしまうのは、"もったいない"かもしれない|東京のキャリアウーマン、豪雪地帯で地ビールを作る

多くの企業、人、情報が集まる東京。便利だけど、せわしなく、「いつかは東京を離れて暮らしたい。でも東京を離れたら仕事はどうしたら...」。そんなことを頭の片隅で考え続けている人もいるでしょう。
今回は、38歳で東京暮らしを手放して、新潟県十日町市でゼロから仕事を作り上げていった髙木千歩さん。前編では、東京から十日町市に移住し、「地域おこし協力隊」として農産物の販売を行うものの、それでは事業としては成立しないことが分かります。そしてとうとう協力隊としての委嘱期間満了。髙木さんはどんな決断をしたのでしょうか。

起業か就職か、決断の時

―いよいよ「地域おこし協力隊」の委嘱期間満了の2013年。どう決断したのでしょうか?

この時すでに、どこかに就職するのではなく、今の地域組織で築いた仲間や関係性を生かして起業することを決めていました。そこでプランを練り直し、物販ではなく、自分が飲食店を経営して野菜を買う立場になることを思いつきました。 しかし調べると、なんと十日町市は飲食店超激戦区。何か飛び道具がないと生き残れない。そこで、仲間4人で当時珍しかったシカゴスタイルのピッツァとクラフトビールを提供するレストランを開店しました。

―独自の商品ラインナップを設けたのですね。

クラフトビールは会社員時代から大好きで、「好き」からスタート(笑)。最初は、静岡県や三重県などのビールが良く売れました。しだいに観光客が増えると「地元のビールはないの?」とリクエストが続いて新潟県のビールも置くように。そしてとうとう「十日町のビールはないの?」と。そんな声が1件や2件じゃないんです。「ないんですよね」と答えることが悔しくなってきました。

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