子どもがいながらも、40歳を超えてSEにチャレンジしたという砂田妙子さん(44)。インタビュー中もパワフルで明るく、表情豊か。活力にあふれ、仕事に趣味に全力投球している。ところが過去には子育てや人付き合いが上手くいかない時期や、今とは真逆の、おとなしい印象を持たれることもあったのだとか。これまでの経歴と、エネルギーの秘訣をうかがった。
息子の中学受験を終え「今度は自分が頑張る番」
夫の転勤や出産が重なり、しばらく専業主婦だった砂田さんだが、ひとり息子が小学校に上がるころ、自分も働き始めようと思い立つ。ところが、タイミングが悪くリーマンショックの直後だった。
「もともとSE補助をしていたので、IT関連の仕事を探していましたが、子どもが小さいこともあり見つかりませんでした。ようやく見つかったのが事務のパートでした」
パートや派遣スタッフとしていくつかの職場で働いたが、大きな転機となったのは、子どもが中学生になったとき。
「子どもが大学までの付属校に入学したので、極端な話、子育ては一段落したと思ったんです(笑)。子どもに『勉強しなさい』と言っているのだから、自分も頑張って、恥ずかしくない姿を子どもに見せたかった。これまで経験してきた事務の仕事ではなく、VBAなどを使う仕事に挑戦したいと思いました」