数ある建築の現場の仕事の中でも、高い技術が必要とされている職業「左官職人」
コテを使って建材を塗り、建築現場の壁に命を吹き込む仕事です。
今回お話を伺うのは、15年間建築現場で働く左官職人・福吉奈津子さん。
どのようにして技術を身につけ、どんなモチベーション持っているのか。
「男社会」のイメージが強い建築現場の中で女性が働くことに、どのような想いがあるのかを伺いました。
様々な場所で活躍する左官職人
――左官ってどんな仕事でしょうか? 「壁を塗る仕事」くらいのイメージはあるのですが。
大きく言うと、コテという道具を使って建材を塗る専門職が左官ですね。ただ、細かく見ると本当にいろいろな仕事があります。
施工する対象は、住宅、飲食店、ビルなどです。当たり前ですが、全部状況が違います。内壁を塗っているのをイメージされるかもしれませんが、床や外壁を塗ることもありますね。
また、塗ることだけが仕事ではなく、材料の用意や、養生(建材にシートをかけて保護すること)、下地の処理など、周辺の仕事も行います。