非就業者の3人に1人「すぐにでも/よい仕事があれば職業を持ちたい」 コロナをきっかけに重視するようになった就業条件「安心して働けそう」
「女性の就業に関する1万人調査」は女性の就業実態および意識を明らかにすることを目的に、2013年と2019年に実施し、今回は3回目の調査となります(2013年は「主婦の就業に関する1万人調査」として実施)。
今回の調査では、非就業者のうち3人に1人は「すぐにでも/よい仕事があれば職業を持ちたい」と考えていることが分かりました。この結果は2019年調査時と比較して大きく変化していません。コロナ禍を経て人材不足感が悪化し、企業の求人ニーズは増加しているにもかかわらず、働きたいと思っていても働けていない人が一定数存在しています。その背景には、子育てや家事など制約があるなかで就業条件が満たされていないこと、本人たちのできること・やりたいことが不明瞭であるため働くことへの不安感が捨てきれないことなどが考えられます。正社員・フルタイムの求人だけでなく、短時間の求人を創出していくことや、本人のできること・やりたいことを言語化するサポートも求められますが、たとえできること・やりたいことが分からなくても一歩踏み出せる、働くことへのハードルを下げる取り組みも必要になるでしょう。