リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)」を用い、仕事と家庭生活の両立にストレスを感じていた人の割合を算出すると、2018年は29.9%と、2017年から0.8%pt減少した。男女別では、女性の方が男性よりも両立ストレスを感じていることがわかる。働く女性は、男性よりも家庭生活において担う役割が多く、仕事と家庭生活の両立にストレスを感じやすいからだろう。しかし、直近2年間の推移をみると、女性はほぼ変化していないのに対し、男性は両立ストレスを感じている人が減っている。
年代別にみると、20代から30代にかけて両立ストレスを感じている割合が高い。結婚し、子どもができると、男女問わず家庭生活における役割が増え、両立にストレスを感じやすくなると考えられる。30代以降、両立ストレスは徐々に減少していき、60代以上になると、30代の約3分の1まで減少する。子どもの独立や、短時間の仕事へのシフトなど、仕事にも家庭生活にも余裕がでてくるからだろう。