障害者就労の増加にともない、障害のある人と同じ職場で働く人も今後ますます増えていくと予想される。本調査では、そのような機会をもつ個人や職場にとって参考になる知見を得るべく、現在、障害のある人と一緒に働いている人に対して、日頃どのような働きかけや配慮を行っているか、また一緒に働くことでどのような影響を受けているか、などについて尋ねた。
調査概要
分析対象は、現在の職場で、障害のある人と一緒に働いて、3カ月以上経過している人380名である)。
本調査では、障害のある人を「仕事をする上で、身体的・知的・精神的な特性に起因する困難があり、周囲の配慮(支援・サポート)を必要とする人のこと。手帳や診断の有無は問わない」とした。障害がある人の支援スタッフ(ジョブコーチ・職場支援員など)、採用・雇用管理担当は回答対象に含まない。
回答者の所属組織は、20.5%(78名)が「障害のある人の雇用のために設けられた特例子会社」あるいは「その他障害のある人の雇用のために設けられた組織」(以下「特例子会社等」)、79.5%(302名)がその他一般の組織(以下「一般組織」)である。