十人十色の働き方をご紹介する『COLORS(カラーズ)』。
今回は... 日本での留学・就職を目標にベトナムより来日。学生生活と両立しながらも、やりがいのある仕事をみつけたいと、留学生向けサービスの「ジャパニン」で派遣という働き方を選択。 現在は、多数の外国人観光客の方を相手に自分の強みをいかしながら学業も仕事も頑張っている、グエン・ディン・フンさんのストーリーをご紹介します。
未知だからこそ、日本でチャレンジしてみたい。
故郷ベトナムの大学に通い始めた頃、留学をしたいと考え始めました。もともと英語は話せたので、英語圏以外の国での勉強と就職を目標に。
言葉だけでなく、文化にも触れたことのない国へ行こうと思い、日本を選びました。日本語を勉強し、大学へも進学。勉強をしながら働こうと思いましたが、来日したばかりの留学生にとって、学生生活と両立できる仕事を自分で探すのは、とても困難だと気づきました。
いくつかアルバイトもしたものの、やりがいのある仕事には巡り合えず悩んでいたところ、留学生仲間から勧められたのが、派遣という働き方。留学生向けサービスのジャパニンに登録すると、自分の得意なことややりたいことを汲んでくれ、自分で探しても出会えなかったお仕事を紹介してもらえました。定期的に担当者が連絡をしてくれて、悩みや不満はないかどうか、気にかけてくれる。研修や語学面のサポートも手厚く、この働き方や仕事を選んでよかったなと感じています。
多数の外国人観光客が来店。4カ国語のスキルが活かせる。
現在ビックカメラには、多数の外国人観光客の方がいらっしゃいます。日本語を話せない方もたくさんいるため、その時は私の力を発揮できるタイミングです。ベトナム語・英語・中国語・日本語と4カ国語が話せるので、多くの人とコミュニケーションすることができます。人によって望んでいることはちがい、サイズや価格の比較、時には贈り物のアドバイスも。
日本語はまだ完璧ではないけれど、やる気では、この職場の中で誰にも負けないと思っています。分からないことがあれば、小さなことでも必ず質問して把握する。いつも周囲を見渡して、誰か困っている人はいないか、自分がサポートに入れる仕事はないか、気をくばる。私が真面目に仕事をやっていると、周りが褒めてくれたり、一緒に頑張ろうと声をかけてくれたりします。そうやってみんなで一緒に頑張れる空気が生まれる瞬間も、お客様からは見えませんが、私の大きなやりがいです。
日本のマナーや文化が身に付いていく実感。
私のベトナムにいる家族は、家業を営んでおり、いつかはベトナムに帰って家業を継ぎたい。そのためにこれからも、日本での勉強が必要だと考えています。
ここで販売・接客の仕事をして、身に付いたことの一つは、日本のビジネスマナーです。日本では、売場にお客様がいない時でもスタッフは、掃除をしたり陳列をキレイにしたりと、常にすることを探しながら意欲的に働いています。服装に関する規定もしっかりしていて、お客様を迎えるのにふさわしい格好をするようにとの指導に、驚きがありました。
日本独特のマナーや接客のノウハウは、私にとって、大きな発見であり、学びになっています。大学卒業後の就職については、接客業にも興味がありますし、ぜひ日本の企業で働きたい。接客業での学びをいかして更に経験を重ね、将来そのノウハウやスキルをいかして、ベトナムで活躍できれば嬉しいです。
※掲載記事内容は、2019年12月時点のものです。