十人十色の働き方をご紹介する『COLORS(カラーズ)』。
今回は... 小さな部品をつくる現場での仕事から、更に高い技術を求められることにチャレンジしたいという気持ちが強くなり、現在は、ロボットなどに使われるケーブルをつくる仕事を。ブラジルから日本へやってきてから20年以上、日本で働き続ける、オノ・ソラヤ・ヤマモト・ボンフィンさんのストーリをご紹介します。
技術を求められる場所で、責任をもって働きたい。
17歳の時、父親が日本で働いていたことをきっかけに、私もブラジルから日本へやってきました。それから20年以上、ブラジルへの帰国期間も挟みながら、日本で働きつづけています。
最初の頃は小さな部品をつくる現場で働くことが多かったのですが、もっと大きくて組み立てが難しいものをやってみたい、高い技術を求められることにチャレンジしてみたいという気持ちがどんどん強いものに。SNSで製造派遣のテクノ・サービスの広告を見て、相談してみようと思いました。
現在担当しているのは、ロボットなどに使われるケーブルをつくる仕事です。細かくて数の多い配線を正しくつなげたり、必要なところをくっつけたりしながら、一つの大きなケーブルを完成させます。この工場では、作業は全て流れ作業。一つの工程は自分しか担当しないので、とても責任のある仕事を任せてもらっていると感じています。
周りのサポートがあるから、言語の壁も越えられた。
日本へ来てから20年以上が経つものの、じつはまだ日本語があまり得意ではありません。とくに自分の気持ちを伝えるのが、まだ難しいと感じています。
私の住むところはブラジル人が多く住んでいて、周りに仲間もたくさんいるし、病院や学校には通訳の方がいる。日常生活においてはやりづらさを感じません。ですが働くとなると、日本語はとても重要です。コミュニケーションの難しさが仕事において壁になってしまうかもしれないと、新しく働きだす前は不安でした。その不安を払拭してくれたのは、周りの人のサポートです。
テクノ・サービスの方は、私が仕事を覚えるまで、現場に来て通訳をしてくれて、分からないことを丁寧にヒアリングしてくれました。通訳だけでなく、難しい法律関係のこともしっかりと分かるまで教えてくれます。こんなにたくさんのサポートをしてもらったのは初めてです。同じ職場のブラジル人の先輩も日本人の上司も、積極的に話しかけてくれるので、難しい仕事もできるようになりました。大切な仕事を信用して任せてもらえるのはとても嬉しいものです。
私がベストを尽くせば、またそれが誰かの助けになる。
ここでの仕事を始める前、自分のベストを尽くして、より難しい仕事をしたいと考えていました。今、私は望み通り、高い技術を身に付けながら、質のよいものづくりができていると思います。もちろんこれで満足しているわけではないので、これからももっと頑張るつもり。技能系の資格をとることや、マネジメントにも興味をもっています。
また、かつて自分がサポートしてもらった時のように、自分の技術が周りを助けたり、周りの頑張りを引き出すくらいになれるよう頑張りたいです。自分にできることが増えると、周りも一緒に頑張っていけるだろうと期待して、私はいつもワクワクしています。
※掲載記事内容は、2019年12月時点のものです。