新型ウイルスの影響により、人とリアルに会うことが、とても難しくなっている。在宅勤務や外出自粛の要請により、打ち合わせも、おしゃべりもオンラインで行うことが増えた。
毎日顔を合わせるのが当たり前だった上司、部下、同僚、日程さえ合わせればいつでも会えた友達とは、パソコン画面の「向こう」と「こちら側」で、コミュニケーションを取ることが普通になった。
人と「会う」ことの意味は、今回の新型ウイルスへの対応を機に、大きく変わりつつあるのではないかと思う。
人とのやりとりの方法が変わろうとする一方で、変わらないと確信できるものもある。それは、個人にとっての人とのつながりの価値だ。むしろ、人とのつながりの価値はこれから、これまでとは比べものにならないくらい、大きくなるのではないか。
以下では、その理由を考えてみたい。
人とのつながりがストレスを軽減し、キャリアの見通しを持ちやすくする
1つ目の理由は、変化の大きいこれからの社会で、人とのつながりが心の健康や幸せを保つことを助けてくれる、という点にある。