有識者と深める議論、仕事探しにおける機会やキャリアの可能性を広げるためのテクノロジー活用とは?
2025年03月19日 転載元:Recruit Corporate Blog

リクルートではAIをはじめとするテクノロジーを活用したサービス開発にあたり、有識者など第三者との対話を通じて、日々変化する社会からの期待に向き合い続けることを大切にしています。今回、「仕事探しにおけるテクノロジー活用(スキル・キャリアパスの可視化)」をテーマに2023年1-3月の第一期に続いてテクノロジー活用に関する有識者会議の第二期(全3回)を開催しました。テクノロジーが「仕事探し」に与える影響について、その可能性だけでなく、留意点についても意見交換を行いました。本記事では議論の一部をご紹介します。
仕事探しにおける機会やキャリアの可能性を、テクノロジー活用で広げたい
事務局(リクルート):本日はよろしくお願いいたします。最初にリクルートの求職活動支援サービスを一部ご紹介するとともに、テクノロジー活用によって起きている変化をご説明いたします。
しかし、それは健全な状態とは言えない。そう思い、そんな状況を変えるべく、改めて自分もメンバーも楽になる方法を考えるように。
求職者の皆さまが仕事と出会うことを私たちは「マッチング」と呼んでいますが、より良いマッチングを追求するために、AIをはじめとするテクノロジーの活用は重要な検討テーマのひとつです。そして、求職者の皆さまのスキル・キャリアパスを可視化し、その情報に基づいたレコメンド(おすすめの仕事の提案)を行うことで、自分に合った仕事に出会う機会を広げられると考えています。
リクルートは2022年12月に、約5分で職務経歴書が作成できる『レジュメ』という機能をリリースしました。『レジュメ』は職務経歴をテキスト入力するのではなく、経験職種に応じた質問に対し、キーワードを選択して答えるだけで、職務経歴書を簡単に作成できる機能です。
約1200種類の職種、約1万4000件(24年2月現在)のスキル・経験キーワードを整備し、『リクナビNEXT』『タウンワーク』などリクルートが運営する求職活動支援サービスで共通して活用できます。また、求職者の方が選択するキーワードと同じものを用いて、企業の採用担当者も候補者検索が可能です。
早稲田大学 大湾氏:『レジュメ』により求職者の方のスキルが可視化できれば「あなたにマッチする可能性の高い仕事はこれです」と選択肢を広げるアドバイスができますね。加えて、まだ自身のスキルを言語化できていない方にとっては、スキルが可視化されることで、自信を持って新しい仕事にチャレンジすることにもつながるのではないでしょうか。
リクルート 山口:今のお話を伺って、学生向けの『レジュメ』機能の検証時の出来事を思い出しました。質問項目に「SNSのフォロワー数」を入れたところ、検証に協力してくださった学生の方が「SNSのフォロワー数がアピールできるスキルになるんだ」と喜んでくださったんです。他の項目も含めて、どんな質問をレジュメに追加するかは随時検討を行っているところですが、サービスの設計次第では、求職者の方の自信につながり、自分では気付いていない新しい可能性を引き出すこともできるのかもしれません。