新人・若手社員が仕事をよりよい状況にしていくヒント「セルフリーダーシップ」入門 第3回 状況を捉えなおす2つのスイッチとは
2025年03月04日 転載元:リクルートマネジメントソリューションズ

本連載では、昨今のビジネス環境で新人・若手社員に身につけてほしい力として、どのような環境においても自分起点で動くことで、置かれた状況を自分のプラスに変え、よりよい状況をつくり出す力「セルフリーダーシップ」を3回にわたってご紹介しています。
セルフリーダーシップを発揮するためのヒントとして、「自分らしさを生かす」「自分をアップデートする」「状況を捉えなおす」の3つのカテゴリーのなかから、第1回では「自分らしさを生かす」ためのスイッチを、第2回では「自分をアップデートする」ためのスイッチをご紹介しました。
第3回(最終回)の今回は、「状況を捉えなおす」ためのスイッチをご紹介します。
- ポイントは「理解を深める」と「視野を広げる」
- 仕事について「理解を深める」
- 仕事について「視野を広げる」
- セルフリーダーシップを実践するための3つのコツ
ポイントは「理解を深める」と「視野を広げる」
新人・若手社員が「どうにか状況を変えたい」と思っているものの、自分自身では問題の原因や解決策が思いつかず、身動きが取れなくなってしまう場面では、「状況を捉えなおす」スイッチを活用できる可能性があります。ポイントは「理解を深める」ことと、「視野を広げる」ことです。
例えば、内省(自分の考えや言動などを省みること)においては、物事について「どうしてだろう?」「どんな背景があるのだろう?」と深く掘り下げていくことで、「理解を深める」ことができます。また、物事について制限を取り払って自由に観点を出し、自分の見える世界を広げていくことで「視野を広げる」ことができます。
何かを経験する場面でも、1つのことに絞ってとことん突き詰め、今、向き合っていることの意味・目的を捉えなおすことで、「理解を深める」ことができます。一方で、少しでも興味を持ったことをいろいろとやってみて、ものの見方や考え方のバリエーションを増やしていくことで「視野を広げる」ことができます。
グッと入り込む“深める”と、多様な方向に目を向ける“広げる”は対照的ですが、どちらも重要です。まずは、自分がやりやすい・親しみやすい方法で始めてみるのがお薦めです。