景気には、良いときもあれば悪いときもあります。目下、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、景気への影響は深刻とも言われています。転職を考えるに際して、景気はどう影響するのでしょう。不景気の時には、転職しない方がいいのでしょうか。企業の採用活動はどのように変わるのでしょうか。
特にはじめての転職を考える若手ビジネスパーソンには不安は多いことでしょう。そこで雇用ジャーナリストの海老原嗣生さんに、景気の良いときと悪いときの転職活動のポイントを聞きました。
- 転職者の数は、好不況に影響しない
- 不況時は、会社を見極める絶好のタイミング。捉え方次第で大きなチャンスに
- 好況時は、第一志望を狙えるチャンスだが...
転職者の数は、好不況に影響しない
「景気が後退すると、転職も難しそうだし、転職者も減る」と思いがちですが、「不景気になっても、転職している人の数は、好景気のときと比べて、ほぼ、変わりません」と海老原さん。
実際、労働力調査を長期時系列でみてみると、景気動向の一つの目安とされる完全失業率は大きく上下動していますが、転職者比率は1990年代以降、ほぼ4.0~5.0%の範囲にあり、転職者数には大きな変化がないことがわかります。
では、景気は、転職の何に影響するのでしょう。