多様な働き方

テレワークの広がりは企業と個人の関係性にどのような課題を投げかけたのか

テレワーク

2020年09月14日 転載元:リクルートマネジメントソリューションズ

テレワークの広がりは企業と個人の関係性にどのような課題を投げかけたのか

本連載では、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に一気に加速したテレワーク(以降、リモートワーク、在宅勤務も含む)の導入がもたらす変化とその対応について、各回別の切り口で考察してきた。最終回となる第3回では、テレワークの広がりは、企業と人の関係性や働き方にどのような課題を投げかけたか、ということをお伝えする。

急速に、一斉に、大規模に拡大したテレワークは、私たちの職場にすぐに対応しなくてはいけない複数の課題をもたらした。しかし、それらの先に、改めて考えていきたい検討課題も見えてきた。最終回となる本稿では、テレワークの広がりが私たちに投げかけた、「積年の課題」「これからの課題」を紹介し、人事として取り組んでいくべき観点を考察したい。

【連載】

第1回 自律と協働の時代を生きる仕事の進め方

第2回 加速するテレワークの明暗を分ける、チームでのコミュニケーションとは

テレワーク導入期の課題

「積年の課題」と「これからの課題」の紹介に先だって、テレワーク導入期によくみられる課題に触れたい。
「導入期の課題」には、例えば、
・オンラインミーティングの効果的なやり方
・テレワークにおける上司と部下の関係性構築
といったことが挙げられる。
具体的には、「オンラインでミーティングをしているが、参加者が理解しているのか、どのような心情なのかが分からずやりづらい」「これまでは、上司や先輩に仕事の相談をするために、ちょっといいですか、と時間をもらえたが、テレワークでは上司や先輩の状況が分からないので声をかけづらい」といった悩みである。

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