世の中に少しずつ浸透しつつある多様で柔軟な働き方。その流れを一気に加速させたのが昨年来のコロナ禍だ。吉澤佳奈さん(32)も、コロナ禍をひとつのきっかけに、「派遣スタッフ」×「アロマカウンセラー」という“パラレルキャリア”をスタートさせたひとり。「私は特別じゃない。小さなやりたいことを積み重ねていっただけ」と軽やかに話す吉澤さんに、ここに至る道のりを聞いた。
多大好きなハワイアンテイストで、アロマブランドをスタート
今年の1月から、派遣スタッフとしてIT企業で営業アシスタントの業務をこなす傍ら、出勤前の時間や週末を、自ら立ち上げたアロマブランド「Lana Moani」で、カウンセリングやオーダーアロマのブレンドに費やす吉澤さん。
「Lana Moani」のネーミングは、大好きなハワイの言葉から。“Lana”は、「穏やかに」「ゆったり」を、“Moani”は、「漂う香り」「香りを運んでくる風」を意味する。「慌ただしい日々の中、ほんのわずかでも、自分のことだけに意識を向ける時間をもちたいもの。香りによってそんな空間づくりのお手伝いができたらと思っています」