“終身雇用”後も働き続けるシニアは実際にどのような考え方で働いているのか。今回は調査の結果わかった実態を解説していこう。
分析手法については、実態把握のための分析手法として質的統合法(KJ法)を選定している。11名のインタビュー逐語録を分析した結果が図表2の見取図である。当然ながら細かく見れば一人ひとりの職業選択や働き方に違いはあるが、同図表から仕事をめぐる“終身雇用”後のシニアの特徴を捉えることができる。
多くが長く働きたいという意識を持っている
まず、現役時代を振り返ると、彼らは総じて仕事に満足している。また、悠々自適な生活は性に合わないと感じるとともに、まだ働きたいという意欲を持っている。 “終身雇用”が終わった後、彼らの多くはすぐに仕事を見つけており、期限を決めずに働ける限り働きたいと考えている。