多様な働き方

武道を通して、気難しかった自分を過去のものに

2021年09月07日 転載元:らしさオンライン

武道を通して、気難しかった自分を過去のものに

「今、最もエネルギーを注いでいるのは武道」という熊谷宏子さん(54)。体調不調をきっかけに出会い、体と心の状態がよくなった。さらに、生き方の学びにもつながっている。現在は武道のインストラクターを目指して勉強中という熊谷さんに、これまでの紆余曲折や、今後の生き方についてうかがった。

「生活のために一緒にいるのは相手に失礼」と離婚を決意

もともとエンジニアとして働いていた熊谷さんは、数年働いたのち、忙しさやストレスなどから、体とメンタルに不調をきたしてしまった。

「結婚していたのですが、家庭もうまくいっていませんでした。体調を崩して仕事を辞めてから、断続的にアルバイトや短期の仕事をつづけながら治療をするも、なかなか良くなりません。そんな中、40歳になる直前に将来を考え直してみて、ひとりで生活できる収入がないからといって『生活のために夫と一緒にいる』という状況がよくないと感じて。自分も苦しいし相手にも失礼だと思い離婚を決意しました」

熊谷さんを決意させたのは「もし私が健康で、十分な収入があったら、この人と一緒にいるだろうか」という問いだったという。そこで「NO」を出した自分の気持ちに正直に行動した。

とはいえ、経済的な不安が大きくのしかかる。当時の夫と話し合ってしばらく別居という形態をとり、何とか生活できるだけの収入を得るまでは援助してもらっていた。

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