転職は20代のうちにしたほうがいいだろうか、35歳までにしないと転職できなくなるのではないかなど、転職に際して「年齢」を気にする人は多いようです。
そこで、転職に年齢は関係あるのか、転職活動ではどんな点が見られるのか、について、多くの転職者と接しているキャリアアドバイザーに詳しく伺いました。
- 転職できるのは何歳まで?年齢制限はある?
- 転職の際に求められるスキルとは?
- 未経験分野に転職したい場合は、年齢による制限はある?
- 年齢の壁について悩んだら…「第三者に相談する」「まずは活動してみる」
転職できるのは何歳まで?年齢制限はある?
結論から言えば、転職に年齢制限はありません。厚生労働省では労働の機会均等のため、労働者の募集および採用の際には、原則として年齢を不問としなければならないと定めています。従って、年齢を理由に採否を決定するのは、基本的には法律違反となります。
「私自身の現場感覚で言っても、一般的に取り沙汰されているような転職の『35歳の壁』をあまり感じていないです。実際に転職支援した方の中では、40代で複数内定を獲得される方もいらっしゃいました」(進藤さん)
「私も50代の方の転職支援に携わったことがありますが、ある50代男性は長年の営業経験と専門知識を活かして、地方企業に年収アップ転職を果たしました。自身の経験・スキルがピッタリはまる環境と出会えれば、年齢の壁はないと感じています」(中原さん)
ただ、6つの例外事由が設けられていて、それらに当てはまる場合は年齢制限が認められています。その中の1つ、「長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合」に該当する求人募集は、転職情報サイトなどでも散見されます(リクナビNEXTに掲載されている求人情報の場合、年齢制限を設ける場合は年齢制限理由が併記されています)。