多様な働き方

良いときも悪いときもニュートラルに。老舗しらす屋七代目が海から学んだ「ほどほど感」

2021年10月12日 転載元:Meet Recruit

良いときも悪いときもニュートラルに。老舗しらす屋七代目が海から学んだ「ほどほど感」

仕事でも趣味でも自然と向き合う、しらす屋 山利7代目の木村尚博さん。決してコントロールできない自然との相対し方から、変化が激しい現代を生き抜くヒントを探る。

上京して見つけた「しらす屋」というアイデンティティ

── はじめに、山利について教えてください。100年以上の歴史があると拝見しました。

山利の創業は170年前、僕で7代目になります。初代の名前「利右ヱ門(りえもん)」の「利」をとって「山利」という屋号をつけたそうです。いまではしらすの加工と販売に専念していますが、曽祖父の頃まではしらす漁にも出ていました。

170年も続いているのには、地理的な要因もあります。僕らの拠点である和歌山県和歌山市本脇は淡路島の対岸。昔から、淡路島を経由して四国から本州に入るルートの要所のひとつでした。和歌山県にある高野山から、四国八十八箇所巡りに向かう人々が行き交う場所だったんです。

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