ビジネスにおいては「理解力」を求められる場面が少なくありませんが、理解力とはどんなものなのか、つかみ切れていない人も多いのではないでしょうか?
そもそも、ビジネスにおける「理解力」とは何なのか、理解力がないと仕事にどんな影響を及ぼすのか、理解力を鍛えるにはどうすればいいのか。人事歴20年超、心理学にも詳しい曽和利光さんに詳しく解説していただきました。
- そもそも「理解力」とは?
- 「理解力が低い人」とはどんな人を指す?
- ビジネスで活きる「理解力」の鍛え方
そもそも「理解力」とは?
「理解力」とは、物事の道理を知ること。つまり、文字通り「理を解する」ことです。さらに詳しく言えば、物事の道理を分解して、どんな論理構成になっているのかを一つひとつ認識することを指します。
従って、「理解力がある」状態は本来、道理を的確に分解するための「論理的思考力」だったり、分解した道理を丁寧に把握しようとする「丁寧さ」だったり、複雑な道理を追求する「探求心」や「執着心」などで構成されるものです。
ところが、ビジネスの場で「理解力」という言葉が使われているシーンを考えると、意味合いががらりと変わります。