気質や言動があか抜けていて、物事にこだわらないことを意味する「洒落さ」を大切にする Z落語。彼らから学ぶ、2000年代生まれの世代観とは
1990年中盤以降生まれの「Z世代」が、いよいよ社会で活躍をはじめている。彼らは、「スマートフォンが当たり前」「大災害による社会の混乱」「SNSで世界中と交流できる」など、まったく新しい環境で育っており、「社会課題への意識が高い」「学校・会社以外のコミュニティを持つ」「慣習に縛られず一直線に目的を目指す」といった傾向が強いそうだ。
今回話を聞いたのは、落語をZ世代の目線で再解釈する「Z落語」のメンバーである、桂枝之進(かつら・えだのしん)さん、速水駿(はやみず・しゅん)さん、大久保空(おおくぼ・そら)さん、いんちょーさんの4人。落語家とクリエイターが手を組み、落語を主軸に起きつつも、伝統に縛られないプロジェクトを次々と発表している。後編では、彼らのタグラインである「あえて、洒落。」を通じて見える柔軟な思考とその背景にあるZ世代の世代観に迫った。