多様な働き方

6割の自信でもやってみる。80歳のエンジニアが若者中心のスタートアップで働く理由

2022年01月19日 転載元:Meet Recruit

6割の自信でもやってみる。80歳のエンジニアが若者中心のスタートアップで働く理由

70代で創業直後のスタートアップ企業に一般応募で参加。80歳の今も現役でモノづくりに携わる深谷弘一さんの生き方から、シニア人材が社会で活躍を続けるためのヒントを探る。

かねてから叫ばれている少子高齢化の流れに加えて、人生100年時代と言われる長寿命社会に突入。人口構造の変化に伴って国が推し進めているのは、すべての世代の人々が社会に積極参加するエイジレス社会の実現だ(内閣府:高齢社会対策大綱(2018年))。しかし、意欲的に働くシニアを増やすことも、企業が人材を受け入れることも、まだまだ道半ばなのが現実だろう。

そんな今、とあるスタートアップ企業で活躍するシニア人材がいる。株式会社Photosynth(フォトシンス)で働く、80歳の現役エンジニア 深谷弘一さんだ。なぜ深谷さんは定年退職後も精力的に働き続けられるのだろうか。また、20~30代中心のスタートアップが敢えて高齢のエンジニアを採用したのはなぜなのだろうか。深谷さんご本人と、技術部門の責任者であり創業メンバーである同社取締役の熊谷悠哉さんに話を聞いた。

定年は人生の節目だけれど、人生の終わりではない

深谷さんは1941年生まれ。大学を卒業後は日本電気株式会社(NEC)に就職し、技術畑で定年まで勤め上げた生粋のエンジニアだ。とはいえ、長年同じことを続けていたわけではなく、何事も好奇心に従って新しい仕事にチャレンジするタイプ。キャリアとして一番長いアナログICの回路設計も、自ら手を挙げて飛び込んだ結果だ。

60代で定年を迎えた後は2年ほど関連企業に勤務。ここまでは、同世代の会社員が歩む道としてさほど珍しいものではないだろう。しかし、深谷さんはその後マレーシアで若手技術者の育成に10年携わる。定年退職後も精力的に働き続けていたのはなぜなのだろうか。

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