現在、在宅で電話対応と、キャンドル作家の仕事を両立している、飯島翔子さん(37)。新卒後はじめてのキャリアはホテルでのウェディングプランナーだった。とても忙しかったが、やりがいもあり成果も出した。その後派遣スタッフとして携わった電話対応の仕事も含め、今の2つの仕事に役立っている。これまでの経験がつながって、新しい選択肢を生んできたという、その思いをうかがった。
ウェディングプランナーとして大きなアワードのファイナリストに
社会人としてはじめての仕事だったウェディングプランナーは、学生のころからあこがれていた仕事だった。「命を懸けていた」というほど夢中になり、新郎新婦のさまざまなリクエストに全力で応えていったのだそう。
「新郎新婦にとっては、私が『できません』と言ったらそれで終わり。難しいことも、外部と何とか掛け合って実現したり、代わりになるものを提案したりして、おふたりのパーティがより良いものになっていきます。だからこそ、仕事に対して強い使命感がありました」
実現が難しかったプランはたくさんあるが、特に印象に残るのは新郎新婦が出会った高校にあるチャペルでの結婚式。上司を説得し、高校に掛け合い、実現したときには大きな達成感があった。
会社としてはじめての試みは高く評価され、飯島さんはリクルートブライダル総研が毎年開催するGOOD WEDDING AWARDでファイナリストに選ばれる。
「『ウェディングプランナーになったからにはあのステージに立ちたい』と思っていたので、発表されたときの喜びは忘れられません。ただ、目標が達成されたと同時に良い意味で燃え尽きました。今後の働き方の見直しを考えていたことと、学生のころから行きたかったワーキングホリデーの『30歳まで』という年齢制限が迫っていたので、後悔はしたくない、今しかない!と会社を辞めて行く決心をしました」