「論理的思考」の理屈はわかっている。わかっているつもりなのに、プレゼンや人前での発表がうまくできない。そんな悩みを抱く20代~30代の若手社会人のために、次世代リーダーの開発や若い世代のアントレプレナーシップ醸成に携わる伊藤羊一氏にその極意についてお話を伺いました。
- ・論理的思考は「結論→根拠→たとえば(事実)」の3段ピラミッドで
- ・もっとも重要なのは“考えること”
- ・論理的思考を実践してもうまくいかないときの対処法
- ・論理的思考を存分に発揮するための4つのポイント
- ・自分の想いがのった論理的思考は人間だからできること
論理的思考は「結論→根拠→たとえば(事実)」の3段ピラミッドで
私が論理的思考を意識するようになったのは、銀行からプラス株式会社に転職したときです。
初めて物流を担当することになったのですが、会議に出ても皆が何を言っているのかわからない。それを自分なりに紐解いて考え、2日がかりで答えを見つけて結論を持っていくものの、その道何十年のベテランと話すと彼から1分で結論が出てしまう。自分がかけた時間はなんだったのか、と悩む日々の連続でした。
このままではまずいと思い、通い始めたグロービス経営大学院。そこで「クリティカルシンキング」と出会ったことで、どうやって物事を考えればいいのかがわかるようになりました。そこから、論理的思考についても学ぶことに。
論理的な思考は、結論とその根拠、根拠のもととなる事実のつながりを意識することが大切です。