コーヒー関連器具やキッチンウェア等で知られる耐熱ガラスメーカーHARIO。実は同社、始業は理化学品で、現在はアクセサリーブランドも展開している。創業100年のものづくり企業が、変えること、変えないこととは
今から100年後、現代のビジネスやサービスがどのくらい残っているだろうか。1年後すら予想がしづらい昨今の状況を踏まえれば、100年後なんてまるで想像がつかない。しかし、100年以上事業を続けてきた企業も確かに存在する。 耐熱ガラスの企画・製造・販売を手掛ける「HARIO」もそのひとつだ。創業は1921年。ビーカーやフラスコなど理化学用ガラス器具のメーカーとしてスタートし、コーヒーやお茶などの家庭用のガラス器具にもものづくりの範囲を広げた。2013年にはアクセサリーブランド「HARIOランプワークファクトリー」もスタート。耐熱ガラスを素材に、さまざまなものづくりに取り組む。 2021年に創業100年を迎え、さらに事業を広げていくHARIOは、何に軸足を据え100年間生き抜いてきたのか。広報の辻本真理(つじもと・まり)さんに、同社の歴史を振り返りながら話を聞いた。