理解の余白が、可能性になる––アメリカのコンサル会社、日本のシンクタンク、フランスの国連機関で働いた経験を持つノンフィクション作家・川内有緒さんと考える、自分を変えていくことと、相手を受け止めることの関係性
パンデミックによって社会が変化した今、海外はずいぶんと遠くなった。自分の殻を破るための王道である「海外経験」もまた、手が届きにくくなってしまった。日本にいながらにして、自分を変え成長していくにはどんなマインドセットが必要か。
川内有緒(かわうち・ありお)さんは、20代のキャリアをアメリカのコンサルティング会社と日本のシンクタンクで、30代のキャリアをフランスの国連機関で築いた。そして、帰国後に選んだのが、フリーランスのノンフィクション作家だ。随分とユニークな経験を持つ川内さんは「自分を変えるために大事なことは必ずしも場所だけではない」という。彼女の海外経験を振り返りつつ、ノンフィクション作家の視点から自分を変えていく方法を聞いた。