仕事の目標が思いつかない、無気力なもやもやした状態から抜け出したいのに、目標設定の方法がわからない、そんな悩みを感じたことはありませんか。目標が見つからないときの対処の仕方、目標設定の方法を、目標実現のためのセルフマネジメントに詳しい大平信孝さんに聞きました。
仕事の目標が思いつかない原因
周囲の人はそれぞれ目標に向かって邁進しているように見えるのに、「自分はなぜか目標が持てない、見つからない」。そんな思いを感じているとしたら、原因は2つ考えられます。
1つは、数値目標や達成期限などの目標を立てると、「実現しなければいけない責任や義務が生じた」という経験や思い込みがあって、無意識のうちに目標を立てることにブレーキがかかってしまうケースです。しっかり目標を立てることが、自分の足かせになってしまうのではないかという不安があるのです。
もう1つは、目標は自分で立てるものではなく、上から与えられるもの、指示されるものと捉えているケースもあります。実際、会社や上司から与えられた目標で手一杯でこれ以上、新たな目標を増やしたくないという方もいるでしょう。
どちらの場合も、自分の身を守るために能動的になれず、知らず知らずのうちに目標設定を避けてしまう。それは仕方がないことでもあるのです。