「パラレルキャリアという言葉を聞いたことはあるが、実際どういうものか、詳しく知らない」。そんな人が多いのではないでしょうか。「パラレルキャリア」は、人生100年時代といわれる昨今において、注目されている働き方の1つです。実際、どのような働き方で、どんなメリットがあるのか。注目されている背景や、今後パラレルキャリアにチャレンジする際に、気をつけるべき注意点などについて解説します。
- パラレルキャリアとは
- パラレルキャリアが注目されている背景とは
- パラレルキャリアをおこなうメリット
- パラレルキャリアを始めるポイント
- パラレルキャリアを始める前の注意点
パラレルキャリアとは
パラレルキャリアはいつ頃、どのようにして生まれたのか。「副業」とはどう違うのか。まずは、そこから説明していきます。
ピーター・F・ドラッカーが提唱
「パラレルキャリア」という言葉自体は、ここ数年でよく耳にするようになったのではないでしょうか。元々は、マネジメントの父であり、経営学の大家のピーター・F・ドラッカーが自身の著書『明日を支配するもの』で提唱した働き方です。
「並行」という意味を持つ「parell(パラレル)」と、「経歴」の意味を持つ「carrier(キャリア)」による造語で、1つの仕事や企業にとらわれずに、複数の仕事(ボランティアも含め)を持つことを意味します。
副業との違いとは?
「パラレルキャリア」は「副業」とどう違うのでしょうか。この2つの言葉は、よく比較されますが、厳密には、どちらも細かな定義はありません。「パラレルキャリア」は、一般的にスキルアップやキャリア形成、社会貢献など、収入以外での自己実現や新たな居場所づくりを目的に活動することを言います。一方、「副業」は、新たな収入や稼ぎを目的に、本業以外の仕事をおこなうことに使われます。つまりは、キャリアアップや社会貢献が含まれない働き方のことです。