シングルマザーとして一人娘を育ててきた宮崎千尋さん(49)。お子さんはこの春に大学を卒業して社会人になり、宮崎さんは一段落ついた気持ちだ。働きながら子どもを育てるのは苦しい時期もあったが、両親の助けもあり何とか乗り越えてきた。そんな宮崎さんのストーリーをうかがった。
子どもを連れて離婚。契約社員や派遣スタッフとして働く
宮崎さんがシングルマザーとなったのは、子どもが2歳のころ。
「離婚したあとは、実家があった街に引っ越しました。当時は離れた場所に住んでいた両親も1年後には戻ってきてくれました。両親が近くにいてフォローしてくれたので、自分自身がフルタイムの勤務にも出られます。加えて娘は体が丈夫で、保育園を休まなくてはならない状況が少なく、とても助かりました」
シングルマザーになってからは契約社員や派遣スタッフとして働いていた。
「『すぐに働きたい』と思うと派遣スタッフはすごくありがたい。紹介予定派遣も、自分に合っているかどうか見極められる期間があるので、自分にとっていい制度だと思いました。また、登録していると研修なども受けられるので助かっていました」
もともと新しい環境が好きな宮崎さんは、定期的に職場が変わる派遣の働き方が性に合っていた。今は正社員として働いているため、「派遣から離れてしまったのは寂しい」と感じる。