多様な働き方

マネジャーとエンジニアとの両立。“時間が足りない”からの脱出法

リクルートの取り組み

2024年11月07日 転載元:Recruit Corporate Blog

マネジャーとエンジニアとの両立。“時間が足りない”からの脱出法

マネジャー(管理職)となり、メンバーをフォローしながら、自らもエンジニアとして手を動かしていたリクルート従業員の伊藤健介。いくら時間があっても足りないなかで、自分で自分を楽にする思考法を実践していったと言います。


エンジニアとして手も動かしたい ぶつかったマネジャー業との両立

リクルートに入社後、エンジニアとしてアプリケーションの基盤開発などを担当。2017年にマネジャーになりましたが、当時はマネジャーとしての業務とエンジニアとしての業務、双方に追われフル稼働状態でした。

メンバーから夕方に依頼されたコードのレビューチェックは、メンバーの業務を止めないようなるべく早く戻す。不確実性が高く、タイムリミットがある事業課題に対するソリューション設計は、皆のモチベーションを下げないよう、早く大きな成果を出すために自ら手を動かす。そもそもエンジニアの仕事が好きで自分で手を動かしたい気持ちもありましたし、自分が動いたほうが早いと思うこともあって、ついつい動いてしまう…。結果、自分で手を動かす時間が長くなりがちという状況が続いていました。

しかし、それは健全な状態とは言えない。そう思い、そんな状況を変えるべく、改めて自分もメンバーも楽になる方法を考えるように。


一石三鳥、四鳥を狙う 脳内リソースを有効活用

そこで、マネジャー研修の時に教えてもらい、言葉としては頭に残っていたものの、あまりしっくりきていなかった「一石二鳥ではなく、三鳥、四鳥を狙って考える」ということを意識しながら、実践してみました。

例えば、業務工程を短縮する場合は、その業務工程の短縮だけを狙うのではなく、後に続く工程が円滑になるか、汎用性や拡張性が高いか、といったことも考慮する。また、メンバーの育成においても新人にメンターをつける場合は、メンターをつけた新人にも、メンターになった先輩にも、それぞれどんな意味があるのか、複数の理由が付けられるかを重視し、双方に成長機会が得られるように配慮。自分自身も複数の理由付けができない業務を依頼された時は、断ることもためらわないようになりました。

一石三鳥、四鳥を念頭に、本質的な課題解決に注力する考え方へシフトしたことで、自分のなかの判断軸も定まり、より的確な判断ができるように。結果、組織力と業務効率が上がり、自分にも少しずつ余裕が生まれてきました。

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