私たちリクルートマネジメントソリューションズは、60年以上にわたり人々の内面(性格、志向、価値観など)を測定してきた技術を生かし、働く皆さんの意識・特性を多角的に捉えるチャレンジをしています。2023年の『一般社員の会社・職場・仕事に関する意識調査』(第1回・第2回・第3回)に続いて、今回は『働く人の本音調査2024』を実施し、働く人たちがマネジメントについてどのような希望を持ち、マネジメントの実態をどのように捉えているか、などを広く質問しました。その調査結果を数回に分けて紹介します。第1回はお金・機会・人間関係にまつわる分析でしたが、第2回の分析テーマは「人事異動」です。どんな人事異動なら、あなたは満足できますか?
- 自分の希望に沿った異動をしている人は少ないが、直近の異動に満足している人は半数近い
- 本人の希望と志向をきちんと考慮すれば、異動満足度は高まる可能性が高い
- 異動先の人間関係が良ければ、異動満足度はやはり高まる
- 本人が意図しない異動がキャリア形成のターニングポイントになる可能性がある
自分の希望に沿った異動をしている人は少ないが、直近の異動に満足している人は半数近い
最初に、異動回数を勤続年数別に見てみましょう(図表1)。入社9年目までに、半数以上が何らかの異動を経験しています。入社10年以上の場合、実は約3割は一度も異動を経験していませんが、一方で4回以上異動した人も30%を超えています。異動回数には個人差があることが分かります。