新人・若手社員が仕事をよりよい状況にしていくヒント「セルフリーダーシップ」入門 第1回 自分らしさを生かす2つのスイッチとは
新入社員が部署に配属されて数カ月経ちました。
「自分の希望した部署に配属されず、仕事のモチベーションがなかなか上がらない」
「今の環境が自分に合うかどうか分からず、このままいていいのか不安だな」
「上司や先輩が忙しそうで、気軽に相談しづらい」
など、悩みを抱えている新人・若手社員もいるのではないでしょうか。
昨今は、単純に物を大量生産すれば売れるという時代から、ビジネス環境が急激に変化していて、仕事の難度や複雑性が高まり、顧客からの期待や要望もますます多様化する時代に突入しました。さらに追い打ちをかけるように、労働人口の減少により現場では常に人手が足りないという状態のため、新人・若手社員に対して手厚くフォロー・指導をする時間を取ることが難しくなっています。このような時代で、新人・若手社員は、自律的に考えて動き、成長していかなければいけないという「厳しさ」に直面しているといえるでしょう。
このようなビジネス環境で新人・若手社員に身につけてほしい力が、どのような環境においても自分起点で動くことで、よりよい状況をつくり出す力「セルフリーダーシップ」です。つまり、自分にとって理想的な環境でない場合や周囲の力を借りづらい場合でも、自律的に行動を起こし、状況を変えていく力を養うことが、昨今の仕事環境を考えたときに新人・若手社員にとって必要になるのです。
本連載では、置かれた状況を自分のプラスに変えていくヒントとして、「セルフリーダーシップ」について全3回にわたってご紹介します。貴社の新人・若手育成の参考になれば幸いです。
第1回では、まず、セルフリーダーシップとは何かをご紹介します。また、セルフリーダーシップを発揮するためのヒントとして、「自分らしさを生かす」「自分をアップデートする」「状況を捉えなおす」の3つのカテゴリーのなかから、「自分らしさを生かす」ためのスイッチをご紹介します。