新人・若手社員が仕事をよりよい状況にしていくヒント「セルフリーダーシップ」入門 第2回 自分をアップデートする2つのスイッチとは
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本連載では、昨今のビジネス環境で新人・若手社員に身につけてほしい力として、どのような環境においても自分起点で動くことで、置かれた状況を自分のプラスに変え、よりよい状況をつくり出す力「セルフリーダーシップ」を全3回にわたってご紹介しています。
第1回では、セルフリーダーシップとは何かについて取り上げました。また、セルフリーダーシップを発揮するためのヒントとして、「自分らしさを生かす」「自分をアップデートする」「状況を捉えなおす」の3つのカテゴリーのなかから、「自分らしさを生かす」ためのスイッチをご紹介しました。
- 自分自身の「ものの見方」をアップデートする
- 自分自身の「知識・スキル」をアップデートする
自分自身の「ものの見方」をアップデートする
「自分をアップデートする」スイッチの1つ目は、「ものの見方を切り換える」です。例えば、新人・若手社員のなかには「上司や先輩に相談をした方がよいと分かっていても、1人で抱え込んでしまう……」「やった方がいいと分かっていても、苦手な作業はついつい後回しにしてしまう……」と仕事に対して尻込みしてしまう方もいるかもしれません。
このように「頭では分かっていても、思い通りにできないこと」はよくありますが、「分かっているけどできない」裏側には何が隠れているのでしょうか。
うまく動けたときもうまく動き出せないときにも、その行動の背景には無意識な「ものの見方」が潜んでいます。「ものの見方」とは、目の前の状況・事実を「どう捉えるか・どう考えるか」という思考特徴です。この特徴は誰でも持っているもので、自身の思考や行動にプラス/マイナスどちらの影響も与えます。
よくある「ものの見方」の特徴と切り換えの例を、表に示しました。